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Amazonで電子書籍を出版するために必要な10のステップ

      2022/10/14

どんなことでも、一歩一歩進んでいけば、到達できます。
アマゾンで書籍を販売するのも、しっかりと手順を踏んでいけば、必ず達成できるんです。
どんな流れで、何をすればいいのか?

そのことについてご紹介します。

階段を上るイラスト

最近では、自分のこれまでの経験やノウハウを本にまとめ、電子書籍として出版する方が非常に多く増えてきております。(各言う私も、先日、3冊目となる新しい書籍を出版し、おかげさまで出版後から販売数を伸ばさせていただいております。)

また、本サービス(電子書籍出版代行サービス)をご利用されて、電子書籍をご出版された方も数多くいらっしゃいます。

これまでの出版実績はこちら

ここでは、これまで多くの電子書籍の出版をお手伝いしてきた経験から、アマゾンで電子書籍を出版するために準備することを10ステップにまとめてご紹介します。

目次

1)アマゾンとの契約内容をざっくりと確認しておく

アマゾンで電子書籍を出版するには、KDP(Kindle Direct Publishing)というプログラムに参加する必要があります。

著者は、このKDPプログラムの利用規約に則って、ご自身の電子書籍を販売し、決められたロイヤリティを受け取ることになります。

Kindle ダイレクト・パブリッシング利用規約はこちら

利用規約には、多くの項目がありますので、ここでは、最低限押さえておくべき項目を列挙させていただきます。

  • 電子書籍コンテンツの要件を守る
  • KDPでは、決められた電子書籍コンテンツの要件を守る必要があります。

    たとえば、Kindle本では、下記のようなコンテンツは、Kindleフォーマットに適さないとされており、電子書籍が販売できない場合があります。

    ≪Kindle本に適さない本の種類≫

    1. パズル本
    2. 日記帳
    3. パターンブック
    4. 塗り絵
    5. 対訳形式の本(左のページに原文、右のページに訳文を掲載している本)

    もし、上記の種類に当てはまる電子書籍を手間暇かけてせっかく用意しても、いざ、アマゾンへの出版申請時には、許可が下りないという状況になってしまう場合もありますので、予め、アマゾンのガイドラインを確認しておくことをおすすめします。

    アマゾンのクオリティガイドはこちら

  • もし、違反があれば、アマゾンはいつでも電子書籍を取り下げられる
  • アマゾンのガイドラインに違反すると、一度公開したコンテンツをアマゾンはいつでも取り下げられます。また、その際、支払の中止も実施されます。

    苦労を重ねて公開した電子書籍でも、コンテンツガイドラインに違反すると出版停止の処置を行われてしまう可能性もありますので、十分注意して準備するようにしましょう。

  • 価格付けは著者の自由
  • 基本的に、電子書籍の価格は、著者が自由に決められます。ただし、印税率には、35%と70%の2種類が用意されており、それぞれに細かい条件がつけられております。

    電子書籍の印税率と価格についてはこちら

  • 支払いは、月末締めの60日後払い
  • KDPで売上があった書籍のロイヤリティは、月末締めの60日後払いにて、指定した銀行口座に振り込まれます。

    また、アマゾンには、所得税の徴収義務があり、源泉徴収(源泉徴収率:30%)を行います。

    ただ、この源泉徴収は、米国における税金のことを差し、日本からKDPで出版する際には、ある所定の手続きをすることで、免除することができます。

    以下のページに、具体的な免税方法が記載されておりますので、ご参考にしていただければと思います。

    KDP米国の源泉徴収の免除についてご案内はこちら

    2)電子書籍の企画・構成

    続いては、本の土台となる企画・構成についてです。

    この企画構成段階で、書籍が売れるかどうかが決まってきますので、しっかりと考えるようにしましょう。

    企画・構成段階で最低限考えるべき項目は次の3つです。

    • 本のタイトル
    • 本のタイトルは、この後に、何度も考えることになると思いますが、最初のインスピレーションも大切して、ご自身の書籍のタイトルを考えてみましょう。

    • 本書のねらい、コンセプト
    • 本書のねらいとは、“あなたが書く書籍は、一体誰向けで、何を伝えたい書籍なのか?”ということです。書籍のコンセプトがしっかりと考えられていると、執筆作業時にブレなく書けるようになります。

    • 目次(案)
    • 最後は、目次です。目次が決まると本の大枠も見えてきますので、本の全体像を決めるうえでも、目次は大切な項目です。

    この3つの項目が、書籍を書く前の企画段階で押さえておくべき最低限の項目です。

    ※企画・構成に関しては、下記の記事もご参考にしていただければと思います。

    電子書籍を作るための企画書を作ってみよう。

    3)原稿の準備

    3つ目は、原稿の準備です。

    実際に本を執筆していく作業です。

    ここで、重要なことは、「とにかく書いてみる」ということに尽きます。実際に書いてみないと分からないことも数多くあります。

    また、もう一点大切なことは、執筆作業にもスケジュールを組む。ということです。

    人は、弱い生き物ですので、締切やスケジュールが無いと、途中であきらめてしまったり、執筆作業が進まないものです。

    ▼ご参考記事:
    電子書籍用の原稿を一番簡単に用意する方法

    4)電子書籍データの準備

    続いては、電子書籍データの準備です。

    電子書籍には、主に『リフロー型』と『固定レイアウト』の2つのフォーマットがあります。

    通常の書籍のように、文字で構成されるビジネス書や小説などの場合は、文字の拡大や縮小が可能なリフロー型となり、写真集や絵本などの画像で構成される場合は、固定レイアウト形式で電子書籍を作ります。

    制作方法としては、ご自分で電子書籍データを作成してもいいですし、代行サービスを利用して、手間や時間を削減することも可能です。

    ▼ご参考記事:

    ノンリフロー型(固定レイアウト)の特徴

    5)表紙の準備

    続いては、表紙についです。

    電子書籍も、紙の書籍と同様、表紙を準備する必要があります。こちらの表紙デザインも、無料の画像編集ソフトを利用して、頑張ればご自分でも容易できると思います。

    また、アマゾンの表紙画像の推奨サイズは、下記の通りとなります。

     ・推奨サイズ:縦2,600px 横1,625px

     ▼ご参考サイト:
     カタログ・表紙画像の作成(Amazonサイト)
     
    ※ただ、読者がアマゾンのサイトで表紙を見たときに、表紙画像が素人っぽいと、書籍自体に信頼感が薄くなってしまい、書籍の販売につながらないことがありますので、可能であれば、表紙画像は、プロのデザイナーなどに依頼することをおすすめします。

    6)KDPアカウントの取得

    電子書籍のデータ、表紙デザインが用意できたら、あとはその電子書籍データをアマゾンKDPに申請するだけです。

    そのためには、著者は、アマゾンアカウントを持っておく必要があります。
    ※また、もちろん、これまで買い物で使っていたアマゾンアカウントもご利用いただけます。

    アマゾンKDPへのログインサイトはこちら

    7)商品価格、その他の設定

    アマゾンKDPのアカウントを取得後は、電子書籍の価格設定やその他KDPセレクトの登録、ロイヤリティの選択など、1つひとつ項目を入力していきます。

    ▼ご参考記事:
    これを読めば理解できる!KDPセレクトのまとめ
    電子書籍のロイヤリティについて

    8)アマゾンへの出版申請

    さて、ここまでくれば、いよいよ電子書籍出版まで、あともう少しです。

    最後に電子書籍の校正、販売価格やその他条件の最終確認をして、電子書籍の出版申請を実施します。

    ここで、申請が通れば、めでたくご出版です。

    ▼ご参考記事:
    電子書籍の校正・推敲方法

    9)ご出版

    電子書籍の申請が通ると、だいたい24時間以内に出版に関するメールが登録したアドレスに届きます。そのメールにリンクされているアマゾンサイトのリンクが、あなたの電子書籍が販売されているリンク先となります。

    ※ただし、メールに記載されているリンクは、日本のアマゾンのリンクでは無く、米国のアマゾンのリンクが張られているので、日本のアマゾンのドメイン(amazon.co.jp)にアドレスを変更する必要があります。

    そして、実際に案内されたアマゾンのサイトを見ると、無事にご自身の書籍が出版されていることが確認できます。

    10)電子書籍の販売促進活動

    さて、めでたく出版できた後は、何をしたらいいのかと言うと、電子書籍の販売促進活動です。

    ご出版後は、あなたの書籍を必要としている方に、あなたの書籍を紹介していく必要があります。

    ※販売促進活動の方法としては、友人・知人に紹介することや、ご自身の名刺の裏に書籍の紹介を掲載するなどのリアルな活動と、ソーシャルメディアなどで周知するインターネットを活用した方法など、さまざまな販売促進が考えられます。

    ▼ご参考記事:

    電子書籍の販売促進方法について


    以上、非常に長々と記載させていただきましたが、ここでは、Amazonで電子書籍を出版するために必要な10のステップをご紹介させていただきました。

    是非、これから「自分の電子書籍を出版したい!」と思う方は、こちらの記事を参考にし、まずは、全体の流れを把握していただければと思います。

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