ノンリフロー型の特徴
2023/03/02
電子書籍の形式には、リフロー型とノンリフロー型の2つがあります。ノンリフロー型とは、端末によって文字の大きさや画像の大きさを固定化する形式のことを言います。
ということで、今日は、ノンリフロー型についてお話します。
ノンリフロー型の特徴
ノンリフロー型は、『流れに任せない』という意味で、決まった形をそのまま表示するというものです。ノンリフロー型の例として、一番わかりやすいのは、PDFファイルがあります。PDFは、ページ数もそのまま固定され、レイアウトしたものをそのまま表示されます。
このタイプが、ノンリフロー型の特徴です。
ノンリフロー型のメリット
ノンリフロー型のメリットとしては、端末によってレイアウトが崩れたり、画像の位置が異なったりすることがない。ということです。
写真集や画集、絵本などは、写真一枚を1ページと表示したり、中の文字のフォントサイズなどを変更させたくない場合が多いです。また、画面を縦や横で固定したい場合もあります。このような、デザイン重視の雑誌や図が多い書籍の場合は、ノンリフロー型が適していると言えます。
閲覧方法としては、画面の左側をタップするか、左側から右側へ指をフリックすると、次のページに進むことができます。また、文字や画像が見づらい場合は、拡大表示もできます。
このように雑誌や写真集などのように、レイアウトがくずれてほしくないものは、ノンリフロー型で制作することをおすすめしております。また、コミックスや漫画、雑誌なども、ノンリフロー型の代表例と言えます。
ノンリフロー型のデメリット
逆に、ノンリフロー型のデメリットとしては、拡大する場合、『文字だけ拡大』といったことができません。また、文字フォントの書体など、細かい変更もできません。読者がノンリフロー型で作られた書籍の文字を拡大したい場合は、画像全体を拡大して、その文字を見る必要があります。なので、リフロー型のように、行の最後で自動的に改行などをしてくれないので、図を拡大して、文章を読もうとすると、スクロールの手間が増えます。
また、ノンリフロー型の場合は、ハイパーリンクもサポートされていませんので、目次から各章にリンクを張ったり、外部リンクを張ることもできません。
これらが、ノンリフロー型のデメリットと言えます。ノンリフロー型は、レイアウトが崩れない分、文字の細かな設定をすることができません。
リフロー型とノンリフロー型は、一長一短の特徴がありますので、自分の書きたい書籍の種類やカテゴリに合わせて、リフロー型か、ノンリフロー型かを決めるようにしましょう。
関連記事
-
電子書籍の販売促進方法について
電子書籍を出版された方が、次に行うのは、その書籍の販売促進です。現在、Kindl …
-
Kindle本をシリーズ本として出版しよう!電子書籍を複数冊出版するメリット
原稿を実際に書いて、本を出版するという行動に移せる人は少ないです。 しかし、1冊 …
-
電子書籍出版に向いている人/向かない人
「私でも本を出版できるのでしょうか?」 このような質問をされる方もいらっしゃいま …
-
電子書籍を無料配布した方がいいケース|こんな場合は無料で配ろう!
人は無料が大好き。そして、価値があるものを無料で得られることはもっと好きです。 …
-
自分の専門性を本にして出版する
いまの時代、専門性を持っていることは大きな武器になります。 時には、一般的な大学 …
-
個人の方も電子出版ができる時代
これからの時代は個人の方も、簡単に出版ができる時代になりました。あなたも、いつか …
-
電子書籍をより多く販売したい時に検討すること
どんな商品でもそうですが、広告宣伝は結構難しいです。 でも、この宣伝を乗り越えて …
-
書店と電子書籍ストアの違い
これまでは、本を販売する場所は、街の本屋さんや、大型ブックセンターなど実際の書店 …
-
一度購入した電子書籍は、いつまでダウンロードできる?
電子書籍は、電子データで提供されているため、一度購入したら、いつでもダウンロード …
-
著者をめざす方必見!作家になるための前提知識とファーストステップ
作家になることは、これまで以上にハードルが下がりました。今では、どんな人でもある …
- PREV
- 紙の本と電子書籍の見え方の違い
- NEXT
- 電子書籍のロイヤリティについて