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KDPメモ|2016年度から納税申告フォームがペーパーレス化ができるようになったようです

      2019/01/31

昨年年末の12月30日に、AmazonKDPから1通のメールがきました。

内容はどうやら、納税申告フォームがペーパーレス化されるといった旨の内容のようです。ただ、メール内容が若干分かりにくかったので、先日、本件に関するご質問をアマゾンにさせていただきました。

ここでは、その問い合わせ内容とアマゾンからのご回答内容を共有させていただきます。(※こちらの情報はご参考程度とさせていただければと思います。)

ちなみに、アマゾンから送付されたメール内容はこちらです。

2016 年 1 月より、年末の納税申告フォームを KDP アカウントのページから直接ダウンロードできるペーパーレス オプションを提供いたします。今年 Amazon から支払いを受け取った出版者の方は、その所得を米国政府に申告する義務があります。米国の出版者の方は IRS Form 1099-MISC を、米国以外の出版者の方は IRS Form 1042-S を使用して、所得申告を行います。年末の納税申告フォームを電子フォームとして受け取ることをご希望の場合は、以下の手順に従って、フォームの提出方法をペーパーレスに切り替えてください。1. KDP アカウント (http://kdp.amazon.co.jp) にサインインします。
2. 画面右上の「<アカウント名> さんのアカウント」をクリックします。
3. 「税に関する情報」セクションまで画面をスクロールします。
4. 「税に関する情報を表示/提出」をクリックします。
5. 「年末の納税申告をペーパーレスで実行」セクションまで画面をスクロールします。
6. 「ペーパーレスに移行」を選択します。
7. 「設定を保存」をクリックします。納税申告フォームがダウンロードできる状態になりましたら、メールで通知します。ペーパーレスを選択している出版者の方には、Amazon から紙の書類を郵送いたしません。

税に関する情報の詳細については、以下のページをご覧ください。 https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1VDYJ32T5D3U4

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Kindle ダイレクト・パブリッシング チーム

このメールを読んで、「米国政府に申告する義務」という表現が気になったり、結局何がペーパーレスされるのかもわかりづらかったので、以下のメールをアマゾンにご確認させていただきました。

そこで、アマゾン質問したメール内容はこちら。

今回いただきましたメールについて、以下の件をご確認させていただけますでしょうか?1)こちらは納税者番号 (TIN) を提出した人だけが対象でしょうか?
2)ペーパーレスを選択した場合、アマゾンサイトに掲載されている以下の通知がペーパーレスで行われるという認識でよろしいでしょうか?

米国以外の出版者の方に対しては、米国における源泉所得 (米国の Kindle ストア) が IRS Form 1042-S で毎年報告されます。このフォームには前年度のロイヤリティの金額および適用される源泉徴収額の情報が記載されます。このフォームは毎年 3 月 15 日までに発行されます。

※引用:税に関する情報要件
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1VDYJ32T5D3U4

3)日本のアマゾンKDPを利用している人(徴収税率軽減の申請をしている人も含む)の場合、Amazon.com での売り上げは、30% を源泉徴収されているため、特にKDP著者自身が、米国へ税の申告する作業は必要ないとの認識ですが、お間違えございませんでしょうか?

本件、ご確認の程、何卒よろしくお願い致します。

結果、本メールのご回答としては、以下2通のご連絡がありました。

まずは、質問メールを送ってから5日後のご回答メール。

※1通目納税申告フォームに関する案内が不明瞭な件について、調査にお時間を要していることをお詫び申し上げます。恐れ入りますが、現在も担当部門にて調査を継続している状況です。本件の調査にお時間をいただいており、誠に申し訳ございません。
チーム一同、できるだけ早く最新情報をご連絡できるように努めてまいります。ご不便をおかけし申し訳ございませんが、調査が完了次第ご連絡をさせていただきますので、もうしばらくお待ちくださいますよう改めてお願いいたします。

どうやら調査に時間がかかっているようです。

そして、さらに2日後、改めてアマゾンから正式なご回答をいただけました。

※2通目この度は、納税申告フォームに関する案内が不明瞭な件について、お客様に大変ご迷惑をおかけしておりますことをお詫びいたします。担当部門による確認が完了いたしましたので、ご報告させていただきます。確認完了までお待ちいただき、ありがとうございました。

○ 納税申告フォームのペーパーレス化の対象者について

納税者番号の提出に関わらず、1042-Sが送られる方が対象となります。
前年度にAmazon.comでの売り上げがあった方には、1042-Sが発行されます。

○ ペーパーレス化されるものについて

ご連絡いただきましたように、1042-Sがペーパーレス化されます。

○ 米国へ税の申告について

12 月 29 日に、本年 Amazon から支払いを受け取られた出版社の方はその所得を米国政府に税申告する義務が「ある」とのご案内メールをお送りさせていただきました。しかしながら、正確 には、米国政府に税申告する義務が生じる「場合があります」でございました。案内の内容に誤りがあり、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。

1042-S をペーパーレスに設定した場合、しない場合に関わらず、フォーム1042-Sは通知のためにお送りしており、お客様にお手続きをお願いするための書類ではございません。
ロイヤリティから30%の米国の税が源泉徴収されていて、税金の還元をご希望の場合は、このフォームをもとに米国政府(IRS)宛に税金還付の申請を行っていただくことが可能です。

徴収税率軽減の手続きが完了している場合は、税金還付の申請は必要ないかと存じます。
ただし、税法上、税理士や税理士法人でないものが税務に関するご回答をすることができませんので、詳細につきましては、IRSや税理士等の専門家にご相談くださいますようお願いいたします。

上記回答のとおり、税の申告については、最終的には、個別に税理士などの専門家に相談が必要とのことでしたが、ただ、いただいたメールのとおり、今回、ペーパーレス化できようになったのは、フォーム1042-Sという書類であり、このフォーム1042-Sは、通知のために送られてくるものであり、お客様にお手続きをお願いするための書類ではございませんとのことです。

早速ペーパーレス化の申請をしてみた

ということで、早速、アマゾンKDP画面より実際にペーパーレス化を申請してみましたので、ご参考までにそのやり方をご紹介しておきます。(※やっぱり通知は紙で欲しい!という方は、何もしなくていいです。)

ペーパーレスの申請方法は、超簡単です。

  • KDPアカウントの税に関する情報ボタンをクリック米国への納税フォームペーパーレス化1
  • 年末の納税申告をペーパーレスで実行欄の『ペーパーレスに移行』を選択し、『設定を保存』ボタンをクリック米国への納税フォームペーパーレス化2
  • 完了!米国への納税フォームペーパーレス化3

最後に、『提出方法が変更されました』と表示されればOKです。これで、あとは、フォームがダウンロードできるようになれば、アマゾンからメールが来る(はず)です。

※また何か分かりましたら、こちらのブログで情報共有させていただきます。

 

追記(2016.3.15):実際にKDP上でForm 1042-Sをダウンロードできるようになりました。

 

本日、アマゾンから以下のタイトルのメールがとどきました。

重要: 納税フォーム Form 1042-S をダウンロードできるようになりました

Kindle ダイレクト・パブリッシングをご利用いただきありがとうございます。

KDP アカウントから納税フォーム Form 1042-S をダウンロードできるようになりましたので、お知らせいたします。納税フォームを安全にダウンロードするには、次の手順に従ってください。

1.    KDP アカウント (http://kdp.amazon.co.jp にサインインします。
2.    画面右上の「&lt;アカウント名&gt;  さんのアカウント」をクリックします。
3.    「税に関する情報」セクションまで画面をスクロールします。
4.    「税に関する情報を表示/提出」をクリックします。
5.    「年末の納税申告フォーム」セクションまでスクロールします。
6.    「フォームを見つける」ボタンをクリックします。
7.    「ダウンロード」ボタンの下に表示されるパスワードをコピーします (パスワードの前後にあるスペースはコピーしないでください)。
8.    「ダウンロード」をクリックします。
9.    画面に表示されるメッセージに従って、パスワードを PDF に貼り付けます (キーボードから直接入力する場合は、大文字小文字の区別にご注意ください)。

注: フォームにアクセスするたびに、新しいパスワードが生成されます。

長い説明文ですが、やることは簡単でした。アマゾンKDPシステム上の税に関する情報を表示して、その中にある年末の納税申告フォーム欄の『フォームを見つける』をクリックします。

1042Sフォーム取得方法1

その後、申告フォーム名とダウンロードが表示されますので、ダウンロードをクリックすると電子化されたフォームを取得できました。(フォームはPDFファイルでパスワードが設定されていますので、画面に表示されたパスワードを入力すると閲覧できます。)

1042Sフォーム取得方法2

以上、ご参考まで。

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