楊貴妃はやがて唐に乱が起き殺されるが蘇ると告げる。 書籍の概要

第12次遣唐使の副使真備は、九尾の狐が憑依した楊貴妃に会う。

その狐は第9次遣唐使の留学生真備が帰国した際に玉藻と名乗って船に乗っていて命を助けた少女だと礼を述べた。

楊貴妃はやがて唐に乱が起き殺されるが蘇ると告げる。

楊貴妃は蘇った後で日本へ逃れたいと真備に懇願する。

狐は「必ず楊貴妃を日本へ連れ帰る」と約束する。

日本へ逃れた楊貴妃を真備は、「留学生時代に儲けた娘由利」として孝謙上皇に紹介する。

上皇は由利の美貌と才能に驚き、お側近くに仕えることになる。

孝謙上皇が重祚した称徳天皇は道鏡を寵愛して天皇の位に付けようとするが真備は狐に命じて、神託を下してこれを防ぐ。

上皇の道鏡への傾斜は収まらず、国政を顧みず国費を乱費したので由利は「国が滅びる」と真備に訴える。

二人は天皇を弑いることを決心して、新羅より瘡蓋を取り寄せて天皇を疱瘡で暗殺する。

真備は楊貴妃の墓を、長門国の油谷湾に五輪の塔を造って葬る。

(八尾の狐の独白)

 わたしは狐。元は顔が白く金色の毛に覆われて輝く「白面金毛九尾の狐」と言われましたが、今では恥ずかしながら、ただの狐色した小さな「八尾の狐」に変わり果てました。

 日本では、九尾の狐が『玉藻前』に化身して鳥羽上皇を惑わせたことが、謡曲や『下学集』『琉球神道記』に悪狐として書かれておりまする。

 これらは総て俗説で、わたしは殷や周よりも遥か昔の、人間が未だ文明を持たない太古にこの世に生を受け、姿を現せば平安の世となる『瑞獣』と崇められました。

 それが、明の時代に書かれた与太話を集めた伝奇的小説『封神演義』で、殷王朝の最後の紂王を惑わせた妖婦妲己や、印度の耶竭陀(マガダ)国の王子班足太子の毒婦華陽夫人に化身した妖狐九尾の狐に貶められました。

 確かに、妲己も華陽夫人もわたしが憑依しましたが、決して後の世に伝わるような悪行は致しておりません。総て後の世の悪意ある作り話です・・・

著者紹介
山本肇

1936年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。
三菱重工業㈱を経て独立。中国、香港、台湾、韓国、米国などで事業を展開する。病を得て引退後17年間オーストラリアで暮らし2014年に帰国する。

ビジネス書に「日本経済をチャイルド・ショックが襲う」「少子亡国論」などの他、近著に「新少子亡国論」「九尾の狐と楊貴妃と吉備真備の称徳天皇暗殺秘録」「尖閣諸島沖大会戦」他がある。

「アンディ 大和」の筆名で、小説「南十字星の夢」「ゴールド・コースト連続殺人事件」他。

目次

(八尾の狐の独白)
【柳絮 (りゅうじょ)】
【楊貴妃】
【天宝の争長事件】
【楊貴妃が真備を招く】
【楊貴妃の秘密】
【仙人の予言】
【金毛九尾白面の狐の出現】
【驚く真備と、唐の将来を憂う朝衡】
【驚きの叙勲と日本侵略の危機】
【玄宗皇帝の企み】
【遣唐使一行が、玄宗皇帝の企みの対策を打ち合わせる】
【第十二次遣唐使が帰国】
【楊貴妃が真備に安禄山の反乱の恐れを告げる】
【遣唐使を送る詩の数々】
【鑑真和上の乗船を巡るトラブル】
【その後の、朝衡仲麻呂と藤原清河】
【苦難の末真備が帰朝する】
【真備が都平城京へ潜入する】
【古麻呂、真備、鑑真和上が都に到着する】
【太宰府の真備】
【仲麻呂の陰謀と「奈良麻呂の乱」】
【余人をもって代えがたき逸材、吉備真備】
【真備が反撃を開始する】
【真備が由利となった楊貴妃に会う】
【望月の恵美押勝に難題が降り掛かる】
【難題その一、「奈良の疫病」】
【難題その二、「新羅討伐計画」】
【由利が孝謙上皇に拝謁する】
【恵美押勝の乱と真備の反撃】
【真備が反撃を開始する】
【真備と仲麻呂の関係】
【真備が恵美押勝の乱を鎮圧する】
【由利が上皇の危難を救う】
【忍びや忍者も真備が始祖】
【「恵美押勝の乱」の後】
【弓削道鏡と神託】
【真備と由利の業績】
【道鏡の不安と宇佐八幡宮の神託】
【真備の策略】
【清麻呂に神託が下る】
【和気清麻呂が宇佐八幡宮の神託を奏上する】
【道鏡が清麻呂を迫害するのを真備が防ぐ】
【余談。その後の和気清麻呂と姉広虫】
【称徳天皇崩御は生物テロ】
【真備が苦悩する】
【真備が天皇を弑いする決断する】
【天皇暗殺計画】
【道鏡の失脚とその後】
【光仁天皇の即位】
【真備が乞骸骨(がいこつをこう)】
【真備と由利のその後】
【血の抗争】
付録【楊貴妃にまつわる伝説】
(あとがき)

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