Kindle本の文字コードとファイル形式について



今日は、Kindle本の文字コードやファイル形式についてのお話です。

文字コードをUTF-8を使おう!

電子出版をする際大切になってくるのが、文字コードです。Kindleの電子書籍をする際、mobiファイルでは、Shift-JISコードのままでは日本語表示できません。そのため、テキスト全体の文字コードをUTF-8の文字コードに変換する必要があります。方法はいろいろありますが、通常は、エディタなどを使用し、ファイルの文字コードをUTF-8に変換します。

その他にもいろいろな制約、条件がありますので、ひとつずつ確認して作成する必要がありますが、文字コードはUTF-8にすることを覚えておいてください。

キンドル書籍専用のファイル形式はazwファイル

Kindleは、Kindle書籍専用のファイル形式(.azw)に対応しています。

.azwは、アマゾンが著者、書籍出版社、そして、アマゾン社自身の権利関係を保護しながら、自社のキンドルストアで電子書籍を販売するために開発された独自のファイル形式です。Kindleでもこれ以外にも、PDFやMOBIファイルにも対応しており、さまざまな電子書籍を読むことができます。

電子書籍の王道フォーマットEPUBについて



電子書籍のフォーマットには、ePubと呼ばれる形式が広く使われています。ePubは、基本的に仕様がオープンなため、誰でもその規格にそったものを作ることができます。EPUBは、電子書籍の米国の標準化団体が策定した唯一の標準規格です。※アマゾンのazwを含めて、その他の電子書籍のファイル形式は、企業が独自に開発した規格です。※国内では、ボイジャーの『.book』、または、シャープの『XMDF』などがあります。

これらは、すべて企業の独自技術のため、ライセンス契約などを結んで、利用料を支払って利用しなければなりません。

その点、EPUBはオープンな規格であり、そのような規制がありません。Epubは、これまで多くの改良が実施されており、最新版は、Epub3.0となります。

EPUBには、下記のような特徴が挙げられます。

  • オープンな電子書籍フォーマット
  • 常に規格が進化していて、誰でも利用できます。

  • Webページと同じ技術を活用している
  • ホームページと同じで、XHTMLで書かれています。

  • ダウンロード型
  • 表示に必要な文字や画像は、すべて含まれています。

  • ビューワー型
  • 文字情報や画像情報が個別に存在しており、自由な配置ができます。

具体的にいうと、ePubの形式は、このXHTML文章の画像をどのようなルールで、どこに、どのように保存するかを規定しているものです。ちなみに、各ファイルは、zip形式でひとつにまとめられていて、その拡張子を.epubに変更したものです。※つまり、zipで固められたホームページのようなものです。

また、EPUBは、ウェブ技術のメリットが利用できます。なぜなら、W3Cの技術標準である『XHTML1.1』及び、CSS2を採用することができるからです。そこで、これまで、ホームページを作ったり、学んだりしたことがある方は、Epubは取っつきやすいフォーマットです。Epubからその他の言語への変換できるツールも出回っておりますので、電子書籍を制作・作成するには、まずは、Epubフォーマットを学ぶことをおすすめします。

EPUBの仕様についてはこちらから確認できます。

電子書籍を学びたいという方は、まずはこのEPUBを押さえておく必要があります。

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