一択!建国の大地へ ご購入はこちら トロイ戦争外伝 上巻
遠い遠い昔、王プリアモスの統治するトロイとギリシアポリス連合軍が戦争が勃発する 書籍のご紹介動画


本の概要・紹介文

 この物語は、遠い遠い昔、王プリアモスの統治するトロイとギリシアポリス連合軍が戦争が勃発する。難攻不落のトロイがギリシアポリス連合軍のまれなる巧妙な戦略によってトロイ城市を焼き討ちする、トロイが炎上壊滅する。

 そのトロイ城市からおちのびる一群がいた。彼らは、エーゲ海、地中海海域をさすらいの航海をする、その群れを率いる一人の男が一択した大地に到達する。

このe-bookは、[一択!建国の大地ヘ トロイ戦争外伝上巻] である。トロイの戦野で繰り広げられた戦争のサイドストーリー、アナザーストーリーであり、感動のストーリである。

初代ホメロスがトロイ戦争に臨場して叙事詩をつくりうたいあげる、ギリシア各地を吟遊して歩く、ホメリダイのラプソドスらがうたいついで語り継ぐ、初代ホメロス亡きあともホメリダイのラプソドスらによって語り継がれて500有余年後、ホメロス直系のホメリダイ16代目のラプソドスが今は過ぎ去ったトロイ戦争の戦野の地に立つ、初代ホメロスが見た!感じた!慟哭した!その時の風景、情景を瞼の裏に沸々と思い浮かべる。

蒼空の下、輝く太陽、萌える緑の戦野、群青の海を背に武器を手にして闘う戦士らの姿が過ぎ去った時代の戦野に立っている、その情景が彼を圧倒した。

その時代から指折り数えて500有余年、途絶えさせることなく今日まで吟遊し、うたい語り継いできたトロイ戦争の叙事詩を文字として残すべく15代目ホメロスの命を受けて16代目ホメロスがトロイの地をおとずれたのである。

16代目ホメロスが過ぎ去りし時代のトロイの戦野に立った時代には、ギリシアの地において言葉や言語が文字化された時代である。その事を身に感じた15代目ホメロスが初代ホメロスがうたいあげたトロイ戦争の叙事詩を文字化して編纂しようと発起して、遠くに過ぎ去った戦野を訪ねさせたのである。

 

ギリシアポリス連合軍とトロイが10年に及ぶ長期にわたる戦争の戦端を開くに至った原因は何であったか?一つはトロイの王プリアモスの二番目の王子であるパリスがスパルタの領主であるメネラオスの妻女ヘレンを籠絡して自国に連れ去ってしまう、その事が戦端を開く引き金になったと伝えられているが、その他にのっぴきならない二つの原因が存在していたのである。

 

トロイ戦争外伝上巻では、この三つの引き金について物語が展開していく。

ギリシアポリス連合の統領アガメムノンの指示によって、イタケ島の領主オデッセウスとスパルタの領主メネラオスの両名がエーゲ海から黒海に通ずる海路のヘレスポントス海峡の通行料の値下げ交渉をトロイとの話し合いに出向いていた。

トロイは国家事業として、ヘレスポントス海峡の自領の地に番所を設けて、海峡を通る船舶から通行料を徴収していたのである。

 話し合いがまとまらず決裂する、オデッセウスとメネラオスが帰途に就く、二人が乗ってきた船の水夫らがトロイ方の刺客によって全員殺され、城壁の門外に待つ4人の刺客に襲われる、その四人を倒し、命を危険にさらしトロイを去る。この時、トロイ脱出に力を貸してくれたのがトロイの長老の一人アンテノールである、彼が帰途に就く二人に手助けをしてくれた。

 ギリシアに帰ってみれば、メネラオスの妻女ヘレンが客として訪れたトロイのパリスに籠絡され略奪されている、メネラオスにとって踏んだりけったりの災難である。メネラオスの怒りが心頭に達する、トロイを許さないである。

 ギリシアポリス連合をまとめているアガメムノンがオデッセウスとメネラオスの二人の帰国を待っていたのである。

アガメムノンはいろいろと事情を思考する。ギリシアポリス連合の各都市国家状態とトロイとの経済的な格差、黒海に通じる海峡の通行料交渉の決裂と出向いた二人に対するトロイ側の仕打ち、トロイからの訪問者の所業に関することで怒りが我慢の堰を超えていた。アガメムノンは都市国家の領主に声をかけて会議を開く、会議の席上において領主一同に声をかける、『おう、一同!解っていると思うがトロイのことだ!トロイとの事態をどうするか?会議において話し合う余地は全くない!トロイを力で屈服させる!一同の賛同を得たい!』各領主らの反対はない、一同が決起する、アガメムノンの思い通りに会議が決着する。

この時代のギリシア人らは、黒海に進出していく、その主眼とするところは鉄の交易である。このころの鉄の価格はというと金の価格の6倍というとてつもない高い価格であったのである。ヒッタイトと言う国家が鉄の精製及び加工の技術を独占していたのである。他国が懇請しようがその技術の供与は断じて行わなかった。周辺諸国にとって鉄製の武器の魅力は大変なものであったのである。そのヒッタイトが黒海沿岸に進出してきたのである。そのようなわけでエーゲ海より黒海に通じる海峡の通行が増加していた。当然、トロイの管理する海峡通行料の収益が増加の一途をたどっていた。というわけでトロイ攻略を決めたギリシアポリス連合がトロイとの戦争の火ぶたを切って落とした。

ギリシアポリス連合軍が結成される、1000隻を超える船団、10万を超える兵士が参集する軍団の結成でトロイの攻略をしたのである。

トロイ側は、王プリアモスの長子であるヘクトルがギリシアポリス連合軍に対して8万の兵士で軍団を編成してこれを迎撃する。干戈を交える交戦は、この時代の交戦は人間を兵器とした闘争の時代である、そうであるがゆえに対人の殺し合いの闘争である。極めて惨烈である、戦野は怒号が飛び交い、弓矢、槍、剣等の武器で対手の命脈を絶っていく、断末の声があがる、血しぶきが宙に舞う、流れる血潮を大地が吸う、戦場は地獄絵図を描く、惨烈を極めた。

ギリシアポリス連合軍の兵士らは、国を遠く離れての戦役の地である。日々の食糧の調達のために戦場近隣の市町村を攻略して食糧を収奪する、それに加えて若い生娘をも奪って帰る、連合軍を統括するアガメムノンと軍団を率いて戦役に参加している軍団の将であるアキレスとの間に戦利品のことでトラブルが起きる、アキレスが怒る、アガメムノンも怒る、収拾がつかないが、なんとか周囲の気遣いで解決をみるがしこりが残る。

この物語の上巻はここで終わる。下巻は10年という長期に及んだトロイ戦争が奇策によって終結し、戦場を離脱する一軍があったのである。

書籍冒頭のご紹介

第1章  プロローグ 1

この物語は、遠い遠い昔、建国の立地地点を決めるべくエーゲ海、地中海海域を放浪航海した者らは、トロイからの落人らであった。

ギリシアの為政者らは、私利私欲を国家権力化し、流血を大地に吸わせ、残虐の限りをトロイの地で尽くす。かたや敗者らは、残虐を正義化することを最小限にとどめた。      

炎上壊滅するトロイを脱出する一群の敗者、彼らは建国の大地を求めて広大の海域を流浪する。落ち行く先々では公正と謙虚につとめる。この物語は彼らの追憶の叙事物語である。

紀元前653年、暦の第一の月の始まりを30日後に控えた気持ちよく晴わたっている日である。

冬の気が漂い、春の気がまだ極めて浅い、大地の草の芽吹きにはまだ少し間がある。遠くに望むイーダ山から吹きおろしてくる風が身にまとうチュニカをひるがえす、冷たく肌を刺す、だが、ふりそそぐ陽の光には春を感じさせる暖かさがあった。

初代ホメロスが見た、感じた、そして、慟哭した。その時の風景が、情景が、荒野の一隅に立つ彼の瞼裏に浮かぶ。

蒼空の下、輝く太陽、萌える緑の戦野、群青の海を背にして闘う戦士らの姿が過ぎ去った時代の戦野に立っている彼を圧倒する。

その時代から数えて600年余りという長い年月を途絶えさせることなく今日まで吟遊し、歌い語り継いできた。トロイ戦争の叙事の詩。初代ホメロスがうたいあげたその詩を文字として残すべく、初代ホメロスから数えて16代目となるホメロスが15代目ホメロスの命を受けてこの地をおとずれていたのである。

かつては人情味にあふれる市民が日々を暮らし、他の城市にくらべて公正で平和であったトロイ城市。その後の城市のたたずまいを遠くに望む広野の小高い丘に立っていた。

彼は、瞼を閉じる、想いを想念に集中する、詩を吟じる、感情が沸々とたぎってくる。戦士らの息づかいが彼の身をつつむ、心臓の鼓動がその息づかいに同調してくる。

今をさかのぼる600年余り前、この地を戦野として繰り広げた凄惨きわまりない戦いの風景が、その情景がいきいきと閉じた瞼に生起してくるではないか、戦士らの大地を踏みしだく足音、武具の擦れ合う音、干戈を交える撃剣の響き、交錯する怒号と雄叫び、生命を失ううめき、噴霧となって宙に舞う血煙、大地を這って流れる暗紅の血流、おびただしい多くの血を吸った大地の生臭い息吹を風の中から嗅ぎとった。

古代ギリシア時代、紀元前8世紀時代から紀元前4世紀にかけてのギリシアでは、叙事詩を歌うことを生業とする者が存在していた。人々は彼らのことをアオイドスまたはラプソドスと呼んだ。

ホメリダイと呼称される一群の者らは、初代のホメロスがつくりあげた詩を吟じて歩くプロの吟遊詩人である。彼らは、都市から都市へ、街から街へ遊歴する芸人である。都市国家を治める領主がスポンサーであったり、街の有力者がスポンサーであったりした。

15代目ホメロスは盲しいていたらしい。

この時代になってギリシアの地では言葉が文字となった時代である。15代目ホメロスが一念発起する。次代を継いでくれる16代目のホメロスに歌い継いでいる詩の文字編纂を思いたつ。彼は16代目ホメロスに指示する。

16代目ホメロスは、初代ホメロス直系のホメリダイの一員である。昨年の大パナテイア祭りの折、パナシナイコ競技場において催行された詩の吟詠大会において優勝の栄冠を獲得したラプソドスであった。

長き年月を吟じられてきた初代ホメロスの詩文が後世のラプソドスらによって口承、吟詠によって、脚色、新しい言語に置換され、歌いよい韻律で韻文化された長詩となったと考えられる。

この時代以降のラプソドスらは語り継ぐことはせず、編纂される、詩文の文言は手書きで整えられる、仮綴じ形式で製本される。そこの書かれた叙事詩を読み吟じる。

ラプソドスらが祭事や儀式で覇を競い、賞の獲得を争って詩を吟じる。

ホメリダイのラプソドスらの吟唱はすばらしい。彼らの朗々たる吟唱が聴衆をあたかもその場にいるような雰囲気に誘い込む、同化させる、彼らは聴衆と一体化する。歓喜する!憂える!吟唱に共鳴する!心から愉しんだ。

詩を吟じる、竪琴をかき鳴らして歌う、この時代のコンクールで人気があったのは『ホメロスの風讃歌』の中の『アポロンの讃歌』であり、アポロンの神殿のあるデロス島ではよく吟じられたといわれている。また『アフロデイテへの讃歌』もよく吟じられた。キプロス島のサラミスでのアフロデイテ祭では、この讃歌がよく吟じられ歌われた。

紀元前400年頃のギリシアの首都アテネではパナテイア祭(パンアテナ祭)という祭事が行われた。このパナテイア祭りは、4年に一度に大パナテイア祭りが催され、小パナテイア祭りが毎年祭事として行われた。この祭典は、この時代にアテネで行われる最大の祭典である。アクロポリスのエレクテイオンにおいて、アッテイカ暦のヘカトンパイオンの月(グレゴリオ暦の7~8月頃)の4日間にわたり施行された祭事である。豪華なパレード、牛羊の生贄式、運動競技大会が行われ、祭典の目玉行事に叙事詩の吟詠大会がパナシナイコ競技場で催行されアテナ女神に奉献された。このパナシナイコ競技場における叙事詩の吟詠大会にはホメロスの詩を吟じなければならないという規則が定められており、ホメロスの詩が竪琴をかき鳴らして吟唱された。

この時代、ホメリダイといわれるホメロスの詩を吟じるプロの一族、一群がギリシアの各地、各所に実在していたといわれている。

 

目次
  1. 第1章 プロローグ 1
  2. プロローグ 2

  3. 第2章 三つの引き金 1
  4. 三つの引き金 2
  5. 三つの引き金 3
  6. 三つの引き金 4
  7. 三つの引き金 5
  8. 三つの引き金 6

  9. 第3章 ギリシアポリス連合軍トロイへ 1
  10. ギリシアポリス連合軍トロイへ 2
  11. ギリシアポリス連合軍トロイへ 3

  12. 第4章 戦端を開く 1
  13. 戦端を開く 2

  14. 第5章 怒るアキレス

  15. 第6章 アガメムノンの夢

  16. 第7章 激突 1
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