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ペットと飼い主を救う「希望の書」
「この子を助けたい。しかし高額な医療費が払えない…」
現代のペット医療は高度化する一方で、治療費は年々高額になり、多くの飼い主さんが大きな負担を抱えています。
しかし、獣医師として50年にわたり臨床に携わってきた著者は、あえてこう語ります。
「高額な医療だけが最善の治療とは限らない」
本書で紹介するのは、動物自身の体が生み出す
世界に一つだけの“オーダーメイドの治療法”――尿療法です。
かつて著者自身も「小便を飲ませるなどあり得ない」と考える否定派でした。
しかし、長年の臨床の中で数多くの回復例を目の当たりにし、さらに自身の体験を経て、次第に確信へと変わっていきます。
「治しているのは獣医ではない。
本来その体に備わっている“生命の力”である」
本書は、難病に苦しむペットと、その命を救いたいと願う飼い主さんのために書かれました。
薬や高額医療だけに頼らない、
動物の自然治癒力を引き出す新しい視点を提示する一冊です。
はじめに
日々の犬猫臨床の中で、難治性の症例に出会ったとき、私は診察室の片隅にあるキャビネットから一枚の印刷物を取り出し、飼い主さんにこう提案します。
「こういう治療法があることはご存じですか?」
そして、「この子のおしっこを飲ませてください」とお願いするのです。
この言葉を聞いた多くの方が驚いた表情を見せます。
しかし、ある程度の年齢の方の中には、
「これって昔流行ったやつですよね」と応える人もいます。
そう、この“尿療法”は平成2年、内科医・中尾良一先生の著書『奇跡の起こる尿療法』をきっかけに一大ブームを巻き起こした健康法でした。
当時はマスコミにも盛んに取り上げられ、テレビでも話題になったそうです。
「そうです」と言うのは、私自身がその頃、こんなに素晴らしい健康法の存在を知らなかったからです。
それから数年後の事と思います。新聞記事で「尿療法を用いた混合治療により保険医資格を取り消された医師」の話を目にしました。
当時の私は、「小便を飲ませるなんて、とんでもない医者がいるものだ」と思ったものです。
記事の内容も、まるで飲尿療法そのものを否定するような書かれ方でもありました。
今振り返れば、利益を追求する医療・製薬業界において、そしてそれに追随するマスコミには、尿療法のように誰でも無料でできる治療法が普及することは、都合の悪いことだったのかもしれません。
それが今、私自身が飼い主さんに向かって「この子に尿を飲ませてください」とお願いしているのですから、人生とは不思議なものです。
今では私にとって尿療法は、難治性疾患を治癒に導くための無くてはならない重要なツールとなっています。
もちろん、動物病院で飲尿を勧めることにはリスクがあります。
「尿を飲む」と聞いただけで不快に感じる方もおり、中にはそれが原因で転院してしまう人もいます。
また、飲尿だけで症状が回復し、投薬が不要になってしまう場合もあります。
投薬によって経営が成り立っている動物病院としては、決して“歓迎される治療法”ではないのかもしれません(笑)。
それでも私は、多くの愛犬家・愛猫家の方々に尿療法の存在を知っていただきたいのです。
この療法がペットの寿命を延ばし、あなたとペットとの幸せな時間を少しでも長くしてくれると信じています。
しかも、なんといっても“無料”なのです。
近年、医療の高度化、ペット保険の普及とともに医療費が高額化し、より負担を感じる飼い主さんが増えています。
しかし、「高額な医療だけが最善の治療ではない」ということを知ってほしいのです。
尿療法は、その子に最も適した“オーダーメイドの治療法”でもあります。
この本では、私が小動物臨床の現場で経験した多くの症例を紹介します。
中には、尿療法がなければ助けられなかった奇跡的な回復例もあります。
ぜひ最後までお読みいただき、あなたの大切な犬や猫の健康に役立てていただければ幸いです。
なお、本書で紹介する尿療法は、
現代獣医学を否定するものではなく、
通常治療を尽くしたうえでの“もう一つの選択肢”として、
私自身が臨床現場で実践してきた記録であります。
1952年生まれ。1975年岐阜大学獣医学科卒業。
岩倉市井上獣医科病院勤務を経て、1982年に愛知県春日井市で開業。
西洋医学的治療で改善しきれない症例に向き合う中、2009年、政木和三氏が推奨していた尿療法に出会い自ら実践。口内炎・蕁麻疹・腰痛など、自身の慢性症状が次々と改善した経験からその可能性を確信する。
以後、動物臨床へ応用し、難治症例での改善・寛解を多数経験。
2013年以降は、いのちの水(尿健康法)全国大会にて症例発表を重ね、複数回にわたり大会長を務めるなど、ペットのみならず人への尿療法の普及にも尽力している。
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