オジサン達のクーデター ご購入はこちら クーデター計画は成功への道を歩んでいく
オジサン達のクーデター

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本の概要・紹介文

第一次世界大戦の末期、ロシア・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライは赤色革命の嵐が吹き荒れる中、日本陸軍の誘いを受けて日本に亡命しようとしていたが、赤軍に捕まり処刑されてしまった。
日本陸軍は、皇帝ニコライの金塊を秘かに日本に輸送、その金塊は日本軍部の暴走の糧となったのである。
時は現代、元東京都の副知事新井は近年の国の在り方に深い疑念を持っていた。
「このままではこの国は駄目になってしまう」と言う想いはいつしかクーデターを起さねばと言う夢になっていったが、事を起こすだけの人員も資金もない身では所詮夢物語でしかなかった。
ところが長野の友人石沢がとんでもないものを発見、夢は一気に現実味を帯びたものになった。高度成長期の最中、企業戦士などともてはやされた団塊の世代は、驚くほどのスピードで進化する.IT社会に置いて行かれるものも多く、その結果ホームレスなどになるものも少なくなかった。
そうしたホームレスなどの力を借りて新井は夢の実現に向かって立ち上がる。
しかし現在の首都東京で、隠密裏にと言ってもクーデターの企てを隠すことは至難の業となる。
そこで新井は映画作りで定評のある津野川映画の社長津野川に依頼、現代の名優と言われる俳優たちの出演する『幻の戒厳令』と言う名の映画制作を隠れ蓑として計画の実行にまい進する。国会議事堂や首相官邸を舞台に撮影を行ない、かっての226事件にかかわった兵士たちが時空の歪みから現代にタイムスリップしたという設定の下、首都圏のそこかしこで㋨ロケーションは次第に人々に違和感をもたらさなくなり、クーデター計画は成功への道を歩んでいくことになる。

書籍冒頭のご紹介

登場人物

新井貞一   元東京都副知事

山田慎次郎  東京都知事

山崎平蔵   元第一空挺団長

田上 明   元統合幕僚長

石沢孝一   土建業者

神田君夫   料亭主人

鈴木真三   内閣総理大臣

須崎 浩   官房長官 

安田 博   池上キー社長 大田区中小企業連合会会長 

東海林三郎  ホームレス世話役

堰 義秋   企業団オーナー

津野川冬樹  津野川事務所オーナー

佐々木典宏   元第一空挺団曹長 前線指揮官役

田中正通    同右       官邸制圧中隊長

芳川満義    同右 新兵教育  

前田 忠    同右 施設    堰邸守備狙撃班

古橋博之    同右 調達    陽動第1中隊長 奥多摩班

高橋一郎   元陸自整備班    霞が関官庁陽動中隊長

野沢 茂    同右  国会機動中隊長

野田 一    元第一空挺団一曹 堰邸守備隊長

今泉三郎    作戦本部通信指令

市川次郎    同右  警務班 岩手残留組管理者

関口 均    元第一空挺団特科大隊曹長

中畑三郎    参議院事務総長

小川 弘    参議院事務次長 

原口一行    国会議事堂衛視長

皆川・津島   元海自

足立・津田・塩崎・磯部 奥多摩陽動班小隊長



オジサンたちのクーデター


― クーデターとは「支配階級の一部が武力によって非合法的に政権を奪取する行為」であり、政党政治が未成熟で不安定な国家に発生する。

また、革命とは違い少人数のグループが策謀する事が特長でもある。

したがって可及的速やかに結果を出す必要があるために、政治経済の中枢である首都において計画される事が多い。(ウイキペディア)―


背景

二十世紀は戦争の世紀であり、各地で起こった植民地をめぐる戦争に加え、二度の世界大戦と人類初の実戦使用となった核爆弾、そしてそれを有する超大国間の冷戦構造によって、人類は破滅の瀬戸際に立たされる緊張感で首をすくめていた。

ソ連邦の崩壊によって核兵器の応酬の危険がやや遠のき、21世紀はようやく平和と安定の世界が実現すると期待は高まっていたのであるが、緊張感が薄れてしまった事が働いてなんとも嫌な世の中になって来てしまったものである。

昔は日本人といえば「恥の文化」を持つと言われ、「武士は食わねど高楊枝」「武士道とは死ぬことと見つけたり」などといった誇りを残していたものだ。

それが今は幼児殺害、親殺しに子殺しや一家皆殺し、振り込め詐欺の横行、ゼニコンならぬゼネコンの懲りない談合の繰り返しやら、建築構造設計の偽造とそれに群がる一連の悪徳建築屋とコンサルタント、嘘八百の決算を悪いこととは感じていない名門企業の脳なし経営者等と、10年前には想像も出来なかったような無法国家と化してしまった。

政治屋共はと言えば、外交はおろか自分の国の治安を守ることすらろくに出来ない人間が総理大臣になってしまったかと思えば、小汚い金集めに奔走をしたり、行きもしない大学に行ったと言い張る低レベルの脳足りんや、与党の重鎮を任じていながら変態行為で糾弾されるような代物が出てみたり、公然わいせつ罪や覚せい剤所持などで現行犯逮捕される下劣極まりない馬鹿も居る。 

そうかと思えば、わけのわからない事務所費を適正だと言い張って首になる世襲議員、大物の噂だけが先行して、出所不明の大金について「秘書に任せてあるから俺は知らん。私の頭の中にあるのは天下国家の事だけである」などとのたまわっている疑惑の塊など、およそ政治家としての資質のあるような人物は皆無と言ってよい。

目次
  1. 背景
  2. プロローグ 曙光
  3. 第1章 終戦前夜
  4. 第2章 現代 挫折感の日々
  5. 第3章 発見
  6. 第4章 準備
  7. 第5章 訓練
  8. 第6章 作戦計画・偵察
  9. 第7章 漏洩
  10. 第8章 決行準備
  11. 第9章 謀略
  12. 第10章 段取り
  13. 第11章 決行
  14. 第12章 新たなる船出
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