大半の電子書籍は、紙の書籍を模範しています。
たとえば、表紙ジャケットがあり、紙面には、柱やノンブルという本のページを表す数字(ページ番号)が付けられています。また、電子書籍紙のページをめくると、紙のページのような“めくり”が表示される機能も付いています。基本的には、見開きで読むよりは、1ページを1表示で見ることが多いと思いますが、ipadなどのタブレットを横向きにした場合は、見開き表示ができたりもします。
紙の本では、あり得ない見え方ができる
また、紙の本では、不可能な操作も行えるようになっています。
たとえば、
- 文字のサイズを自分で拡大できたり、
- 文字のフォントを自分で変更したり、
- 写真などの画像を拡大したり、
など、紙の書籍ではできないことも、電子書籍では可能です。
リフロー型というフォーマットのおかげ
このような見え方は、リフロー型で制作した場合に可能となります。
リフロー型とは、ページの概念を持たず、デバイスの大きさや文字の大きさによってページ数が異なる形式のことです。
それゆえ、一概のこの本は『●●ページ』ということが言えません。
電子書籍は、端末の画面の大きさによって表示できる文字数とページ数が異なります。また、読者の端末の設定により、文字フォントの大きさも変化できるため、電子書籍に関しては、特に文字数についての規定はございません。
しかし、よくアマゾンのページ数を確認すると、『紙の本の長さ:●●ページ(推定)』と書かれていることがあります。
▼サンプル
※Amazonの販売ページに表示される「紙の本の長さ」はシステムが文字数ならびに画像の数、サイズに基づいて大まかに推定した長さを自動で追加するようになっています。
電子書籍の場合、重視されているのは、読みやすさであって、紙の書籍のような再現性は重視されていません。
また、一点の注意点としては、紙の本とは違い、ユーザーのハードウェアによって表示のされ方が異なる場合もありますので、書籍を出版する場合は、各デバイスでしっかりと表示されるかを確認する必要があります。
その点については、AmazonからKindleプレビューというソフトウェアが提供されておりますので、いちいち端末を全て揃える必要はありません。
Kindle端末は優秀な端末
Kindle端末は、秀逸の逸品で、ほとんど紙の書籍と変わらずに読むことができ、太陽の下でも読みやすかったり、眼が疲れないように設計されていたりします。
電子書籍のいいところは、いつでもどこでも自分の本棚を持ち歩ける携帯性や、端末間でも情報を共有できる利便性などもありますが、“書籍の読みやすさ”も注目できる点です。また、文字の拡大を自由にできる点などは、お年寄りや目の不自由な方にも、より読みやすい読書を体験していただける良い点だと思います。
今後も、電子書籍の見え方は、日々技術革新されていきますので、いつかは、紙の本よりも読みやすい。といったことが起こるかもしれません。