電子書籍を作るうえでのポイント


実は、電子書籍を作るうえで、一番参考になるのは紙の本です。紙の本は、通常、出版社の校正・編集がされ、読みやすい形で消費者の元に届いています。

しかも、これまで、出版社が培ってきたノウハウがふんだんに使われています。

『どう表現するば、読者にも伝わりやすいか?』
『接続詞などの使用はどの頻度で利用すればいいか?』
『です・ます調や話し言葉は、どのような場面で使うか?』
『この著者の特徴的な文章をより引き立たすにはどうすればいいか?』

など、さまざまなことが考慮されたうえで、出版されております。

具体的には、どのような部分に注目すればいいのかと言うと、

  • タイトル
  • 表紙デザイン
  • 本の構成

などの点が参考になります。それぞれのポイントについてご紹介させていただきます。

タイトル

例えば、タイトルで言えば、読者が一番最初に目にするのは、本のタイトルです。※本のタイトル如何で、売上が変わると言っても過言ではありません。

読者は、タイトルを見て、この本に興味があるか、無いかを一瞬で判断します。この一瞬の判断で、「ちょっと気になるな。」とか、「面白そうな本だな。」と思ってもらわなければなりません。そこで、タイトル付けについても、過去の紙の本を見ると、どんなタイトルの本が売れているのかが分かります。

表紙デザイン

つづいては、表紙デザインです。表紙デザインも本のタイトルと並んで、非常に重要なポイントです。タイトルと表紙デザインが違和感なく、かつ、タイトルを引き立たすようなデザインが望まれます。このデザインについても、現在出版されている紙の書籍が非常に参考になります。※この部分はデザイナーの制作部分ですが、著者の方も希望のイメージなどを持たれた方がいいと思います。

本の構成

最後は、本の構成です。本の構成は、その本の骨格となりますので、しっかりとした骨格を作る必要があります。自分の書きたいことを羅列するのではなく、構成についても、本を書くときはしっかりと考え抜く必要があります。この部分も実際に出版されている書籍を参考にするといいと思います。

さまざまな電子書籍を実際に購入してみよう!


如何により良いe-bookを作るかというと、実際に、e-bookを作るのに当たり、実際に販売されている電子書籍を読んでみてもいいかもしれません。

あなた自身が購入者となることで、いろいろなポイントが分かってくると思います。何を販売するにもそうですが、マーケティングのポイントとして、お客になる。というのは、非常に多くの点を見つけることができます。

その点の一部を挙げると、

  • どのような形式で販売されているのか?
  • どんな見栄えで見えるのか?
  • 購入からダウンロードまでの流れはどのような流れか?

などは、実際に自分で電子書籍を購入すると、一発で理解することができると思います。

そして、自分が書きたいジャンルの本はいくらくらいで販売されているのか?タイトルは、どのようなタイトルが読みたい本か?など、いち消費者として体験すると、実際に自分が販売する際に迷わなくなります。

先にもお伝えしたとおり、販売促進、マーケティングを理解するのに一番いい方法は、実際に自分で購入してみることです。その体験をすることで、販売者としては、見えてこなかったものが見えることが多いです。もし、電子書籍の出版を考えている方は、実際に自分で電子書籍を購入し、さまざまな視点から考慮してみてはいかがでしょうか?

実際に購入してみると、

「この本は内容が大したことが無いのに売れているのはなぜだろうか?」
「あっ、タイトルと表紙デザインがいいから、初見で購入しているのか。」
「でも、レビューがあまり良くないから、今後の売れ行きは落ちそうだな。」

など、様々なことを理解できるようになります。

その経験を今度は、「じゃあ、自分の書籍の場合だったらどうか?」を当てはめて、軌道修正することも可能です。

ぜひ、いろいろと楽しみながら考えてみてください。紙の本を参考に作れば、ある程度、分かりやすくて、読みやすい本が作れるようになります。