Amazon 電子書籍の定額読み放題サービス提供開始とKDP作家のメリットについて

新聞でも、WEBサービスでも、定期購読ってありますよね。

アマゾンKDPでも、読み放題の定額サービスが開始されましたので、そのご紹介を致します。


先日、米国アマゾンにて、月額課金の電子書籍読み放題サービス『Kindle Unlimited』の提供を開始するとネット上のニュースで話題になりました。

Amazonが、驚愕の(と言ってよいだろう)サービスを提供しようとしているらしい。Kindle利用者に対し、60万もの電子書籍およびオーディオブックを月額9ドル99セントにて無制限に提供しようとするサービスだ。

アマゾン、電子書籍が定額で読み放題のキンドルを準備中?

そして、実際に、日本のAmazon KDPでも定額サービスに関するご案内が正式にありました。

▼Amazonからのご案内メール(一部抜粋)

Kindle読み放題プログラムのご紹介

本日は、新たに提供を開始するKindle読み放題プログラムについてご案内します。Kindle読み放題は、米国の読者向けの新しい購読サービスであり、KDPセレクトに本を登録している著者の皆様にとっては新たな収益の機会となります・・・

ということで、ここでは、今話題の新しいサービス『Kindle Unlimited』について、ご紹介させていただきます。

目次

  1. Kindle Unlimitedとは?
  2. ところで、KDP作家のメリットはあるのか?
  3. Kindle読み放題プログラムへの参加方法

1)Kindle Unlimited

まず最初に『Kindle Unlimitedって何?』ということなのですが、こちらの新しいサービスを簡単にご説明すると、約60万冊の電子書籍と2,000本のオーディオブックが、月額定額で読み放題になるサービスです。しかも、費用は、1ヶ月間で9.99ドル(約1,000円)で提供されます。また、初めての方には、初回特典として、30日間のトライアル期間も設けられており、初月は無料でサービスを試すことができます。

ちなみに、米国でのコマーシャル(YouTube)はこちら

ただし、残念ながら、こちらのサービスは、まだ米国(Amazon.com)ユーザーのみへのサービス提供となっており、日本での提供は、まだ未定となっています。(※日本では、出版業界の規制が厳しいため、導入にはかなりのハードルがありそうです。)

追記:2014年9月26日より、 Amazon.co.uk(イギリス)でも、Kindle Unlimitedプログラムの利用が可能になりました。
追記2:2016年8月3日より、とうとう日本のアマゾンでもサービス提供が開始されました!

2)ところで、KDP作家のメリットはあるのか?

さて、著者の中には、『本を無料で読まれてしまったら、著者である我々は困ってしまうのですが・・・』と思われる方もいるかと思いますが、そこは、さすがアマゾン。しっかりとKDP作家にも得があるようにプログラムされています。

と言うのも、Kindle Unlimitedでは、書籍がダウンロードされて、10%以上既読された時点で、著者に対しても、Amazonグローバル基金の分配金を、ロイヤリティとして支払ってもらえるのです。

※ちなみに、この分配金の支払い制度は、現在も日本で提供されている月に1冊 無料で読める『Kindleオーナー ライブラリー』の制度と同じで、2014年度7月の基金は“2億260万円”となります。

3)Kindle読み放題プログラムへの参加方法

『Kindle Unlimited』への参加方法は、非常に簡単です。

なぜなら、著者としてやるべきことは、『KDPセレクト』に参加するだけだからです。
※つまり、既に、KDPセレクトに加入している場合は、自動的にKindle Unlimitedへ登録されますので、特に何もする必要はありません。

※ご参考:Kindle読み放題(KU)プログラムで、自分の本を見つけてもらいやすくする

ということで、今日は、アメリカにてテストマーケティングとして始まった、Kindle Unlimitedという新サービスをご紹介させていただきました。

このサービスは、Amazonユーザーは、月額定額制で書籍を無制限にダウンロードでき、著者は、ユーザーに10%以上読まれたらロイヤリティが獲得でき、そして、アマゾンは、定額課金の売上を上げられるという、まさにWin-Win-Winの素晴らしいプログラムですね。

※是非、日本でも提供できるようになることをこころより期待しております。また何か進捗情報がありましたら、こちらのサイトでご案内させていただきます。

追記:2016年8月より日本でもKindle Unlimitedサービスが導入されました。
ご参考記事 → KDP著者視点から見るKindle Unlimitedのメリットとデメリット