AI音声解説
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関西弁独特の古くからある言葉や、新しく生まれた言葉など66の言葉を取り上げ。
その意味や成り立ち、共通語との関連などを説明しつつ、それらの言葉の遣われ方の解説や遣った掌編物語を通じて、関西人の話法や気質にも迫る事典風読み物。
10年以上シニア会員誌に連載されたコラムから抜粋、改訂したものです。
はじめに
本書は、雑誌「さすが&されど」に十三年間にわたって連載されたコラム「関西弁物語」および「上方ばなし」より抜粋し、改訂を加えたものです。
関西弁の「面白いところ」や「複雑なところ」を事典のように、言葉の説明をしながら、用法例のようなものとして、見聞した小さな物語を挿入したりしております。
ただし、事典ではありませんので、すべての言葉を網羅したものではありません。勝手気ままに択んだ言葉について記したものです。
言語学のプロでもなんでもありませんが、大阪で生まれ育ち、若い頃東京での七年の生活の後、大阪へ帰って暮らし、初老の頃に関東に移住してきて今に至っている一人の関西人として、知ったこと、感じたこと、考えたこと、などを書かせていただいたものです。
「広辞苑」、「大阪ことば事典」および「上方ことば語源事典」から、折に触れ引用いたしましたほか、多くの先達の著書からも引用させていただきました。このような引用の際は、文中に、著者名、著書題名、出版社名を明記しております。
気ままに、思いつくままに、書いた物ですので、何ら秩序だった構成にはなっておりません。(ほぼ雑誌に掲載された順序に並べておりますが)。それ故どこからでもお読みいただいて差し支えないものです
関西弁の「オモロさ」「ヤヤコシさ」を解っていただける一助になれば幸いです。
(表紙写真 「通天閣」大阪、新世界 提供 太田元治氏)
昭和四年十二月生。商社勤務、自営をへて、リタイア後、小説、エッセーなどの著述。
著書 「青い春、そして今晩秋」(「鶴」シニア文学大賞受賞)、「関西弁アレコレばなし」、「#戦争、平和、オートフィクションー昭和者がたり」ほか。
徳岡孝夫との共著に、「百歳以前」(文春新書)、「夕陽ケ丘ー昭和の残光」。
両人は、大阪府立北野(旧制)中学の同級生。
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