AI音声解説
再生ボタンを押すとAI音声のナレーションを聞くことができます。
ChatGPTなど生成AIが怒濤のごとく流れ込んでいる世間ではその長所にばかり目が行っているが人知が支配される危険が含まれていることを 見逃してはならないという警告の書
まえがき
人は歳を重ねると、未知のものに足を踏み入れる勇気を失いがちだ。私もそうだった。新しい道具、新しい言葉、新しい常識――それらは若い人たちの世界のものだと、どこかで線を引いていた。
そんな私の前に、ある日「ChatGPT」という存在が現れた。きっかけは長男からの一言――「父さん、面白いものがあるぞ」。半信半疑で画面を開いた瞬間、私の目の前に広がったのは、無限の知識と会話の海だった。
このAIは、人間のように話し、答え、時にはこちらの想像を超える視点を投げかけてくる。何十年も紙とペンに頼ってきた私の執筆習慣が、根底から揺さぶられたのだ。最初は戸惑い、やがて夢中になり、そしてその便利さに溺れかけた。
だが、やがて私は気づく。AIは光の部分だけではない。そこには限界があり、誤りがあり、そして人間の思考を静かに侵食する影が潜んでいることに――。
本書『ChatGPT光と影』は、その両面を私の実体験をもとに描いた記録である。91歳の私が、老いの時間の中で出会った「相棒」との濃密な日々、その興奮と落胆、発見と警戒を、包み隠さず書き残した。
この物語は、単にAIの機能や仕組みを説明するものではない。むしろ、AIと人間がどう関わり、何を得て、何を失うのか――その問いを投げかける試みである。
ページをめくるあなたが、この問いを自分自身に返すきっかけとなることを、心から願っている。
著者:上里義隆(うえさと・よしたか)
1934年生まれ。九十路を迎えて創作活動に本格的に取り組む。
人工知能ChatGPTとの出会いをきっかけに、人生の集大成として「九十路AI三部作」を執筆。
『ChatGPTに魅せられた91歳の男』『ChatGPT光と影』『AI文明をAIは笑えるか』を通じ、AIと人間の関係を毒舌ユーモアを交えて描く。
書籍のご感想や著者へのご質問など何でもご自由にご記載ください。
(コメントの投稿にはFacebookへのログインが必要となります。)