電子書籍のソーシャルリーディングとSNS

電子書籍のソーシャルリーディング

電子書籍の特徴の一つとして、ソーシャルリーディングというものがあります。

ソーシャルメディアという言葉は聞いたことがあると思いますが、ソーシャルリーディングという言葉は、まだまだ認知度が低いと思います。ちなみに、ソーシャルメディアとは、TwitterやFacebookなどの人との繋がりをサービスの中核においているサービスを指します。

一方、ソーシャルリーディングとは、読者同士で読書体験を共有できるサービスのことを言います。ソーシャルリーディングのポイントは、読者間の共有です。この情報共有により、他人との繋がりを意識して、書籍を読むことができます。読者のメリットとしては、読書の楽しみ方が広がったり、自分が好きな本や書籍の内容のポイントなどの共有ができます。

たとえば、電子書籍端末で最も有名なKindleでは、“ポピュラーハイライト”という機能があります。

この機能は、Kindle本につけたマーカーのハイライト部分を、同じ電子書籍を読んでいる読者同士で共有できるものです。この機能によって、同じ本を買った人は、どのような箇所に興味関心を示しているのかが良く分かります。(※もちろん、設定によっては、表示させないこともできます。)また、ハイライトを付けた部分をFacebookやTwitterで共有することができます。

このように、読書体験の共有が簡単にできるのは、ソーシャルリーディングの特徴です。ソーシャルリーディングは、今後もサービス内容のさまざまなものが出てくると思います。そして、そのうちに、ソーシャルリーディングの概念も広まっていくと思いますので、読者はもちろん、著者にとっても多くのメリットがあると思います。

電子書籍とソーシャルネットワークサービス

続いて、ソーシャルネットワークサービス(SNS)と電子書籍の関係についてご紹介させていただきます。

通常、紙の本であれば、書店に足を運ぶとさまざまな本が置いてあり、気になる本を手に取ってみたり、思いもしなかった本に出会うことがあります。このような体験は、まだまだ電子書籍では難しいものがあります。

一方で、電子書籍の出会ういい方法としてあげられるのが、TwitterやFacebookでのSNSの情報です。最近では、TwitterやFacebookで「この本が面白かった。」などの投稿をしている方も少なくありません。

しかも、SNSの特徴としては、すぐに拡散ができるということです。このようなネット上の口コミ効果で、良書に出会う可能性も多く存在します。

また、このような口コミは、著者にとっても有効で、自分のTwitterやFacebookを活用してまったく費用をかけずに、広告することも可能になります。

そこで、良い本であれば、多くの人が拡散してくれるようになり、また、Amazonのランキングも上がり、より多くの人が本を購入してくれる、相乗効果も期待することができます。

紙の本のように、書店で本を探すという体験はできませんが、TwitterやFacebookなどのSNSを利用して、日本中の人たちに、自分の本の存在を知らせることができるのも、電子書籍の特徴の一つです。

一方、著者の目線からソーシャルメディアを活用することもできます。簡単な例では、TwitterやFacebookをやっている方であれば、そのツールを使って、販売促進をすることができます。

もちろん、「この本を買ってください。」と言っても、SNSユーザーが、簡単に購入してくれるわけではありませんが、販売促進ツールとして賢く利用することは、非常に有効です。

是非、まだTwitterやFacebookのアカウントを持っていない方は、Kindle書籍の出版と同時にそれらのツールも使えるようになってください。具体的な販売促進策についてはこちらの記事をお読みください。電子書籍の販売促進について

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