電子書籍の販売促進方法について
2024/05/31
電子書籍を出版された方が、次に行うのは、その書籍の販売促進です。現在、Kindle本を出版したからと言って、その本が、爆発的に売れるのかというと、それは難しいと思います。
そのため、これまでの紙の書籍と同様、販売促進を考える必要があります。ただ、一口に販売促進と言っても、いろいろな方法がありますので、ここではいくつかの販促策についてご紹介します。
Amazonのおすすめ機能
まずはじめに、お伝えするのは、Amazonのおすすめ機能です。
これは、著者の方が何かをするわけではなく、Amazonが勝手にあなたの書籍を薦めてくれるシステムです。Amazonは、膨大なユーザー情報の中から、そのユーザーに合った本を紹介してくれる機能を持っています。そこで、あなたの本も、興味がありそうなユーザーにアマゾンが勝手におすすめしてくれます。そのため、電子書籍を出版したい場合は、Amazonを利用することをおすすめします。
また、その他にも、アマゾンサイトを利用した売り方がありますので、下記の記事も参考にしてください。
※追記:アマゾンでのKindle本が多く出版されるようになったため、おすすめ機能で紹介される率もだんだんと下がってきてしまいましたので、販売促進は、別の方法も試行錯誤していく必要があります。
X(旧Twitter)やFacebookなどのソーシャルメディア
次の販売促進方法としてあげられるのが、X(旧Twitter)やFacebookなどのソーシャルメディアを利用した販売促進です。
X(旧Twitter)やブログを利用することで、口コミが広まり、より多くの書籍販売数を伸ばせる可能性が高まります。(もちろん、本の内容が素晴らしいものである必要はあります。これは、大前提です。)
いまや、多くの日本人がやっているFacebookやX(旧Twitter)ですが、もしあなたがすでにこれらのSNSサービスを利用しているのであれば、このSNSも最大限に利用しましょう。(もし、未だやっていないのであれば、アカウントを取得して今からでも始めましょう。)
また、電子書籍はペンネームで出版できるので、自分の個人アカウントを使いたくないという場合でも、書籍紹介用の専門アカウントを用意するようにしましょう。
ただし、あまりにも宣伝ばかりしていると、嫌がられる場合がありますので、気を付ける必要があります。また、ソーシャルメディアでは、本の販売ページをそのまま案内するのではなく、できれば、ご自身のブログやホームページのリンクを張ってご案内した方が、売り込み感や押しつけ感が無くなります。
Facebookページを用意しよう!
Facebookページとは、一つのテーマに絞って、そのテーマに関連する情報を時間軸に沿って発信できる媒体です。※個人のFacebookとは違い、商品やサービスの情報を配信できる企業やお店版のFacebookのようなイメージです。既に、Facebookのアカウントを持っていれば、Facebookページはだれでも作ることができます。※ちなみに、私自身も電子書籍出版代行サービスのFacebookページを持っております。
Facebookには、自分が良いと思った投稿には、「いいね!」をクリックすることができたり、投稿をシェアしたりすることができる機能が実装されています。これらの機能をうまく使うことで、多くの方に自身の書籍を紹介できたり、場を盛り上げたりすることができます。ただし、広告宣伝目的だけの投稿の場合は、運営は尻つぼみになってしまう可能性が高いので、投稿する情報は読者の役に立つものだったり、頻繁にコメントを返したりして、運用していく必要があります。
X(旧Twitter)の基本は、楽しみながら、継続的にやること!
既にX(旧Twitter)アカウントを持っている方は、専用アカウントを作るのではなく、ご自身のアカウントを利用しても問題ありません。個人のアカウントを持っていて、フォロワーがいくらかいるのであれば、電子書籍を出版した作者として、普段やっているつぶやきに付加して、電子書籍の情報を発信してみてください。つぶやきの方法としては、既に用意していた専門サイトのリンクと電子書籍の内容を少し入れてつぶやきます※X(旧Twitter)は、140文字以内のテキストで作るため、必要最低限の内容でまとめてください。
まだ、X(旧Twitter)をやったことがない人は、アカウントを取得して、楽しみながら徐々にフォロワーを増やすところから始めてみてください。基本は、楽しく、継続的にやることです。宣伝を目的とするよりも、ソーシャルメディアを楽しみながらやるようにしてください。※宣伝目的の場合、なかなか続きませんので。
ブログ
続いては、ブログです。
ブログはホームページなどを持っていない方にとっては、自分の拠点になる場所です。日々の情報を簡単に配信することができるため、読者となっていただける読者予備軍にあなたの書籍を知らせることができます。
また、ブログには、サイドバーやヘッダー、フッターに宣伝できる場所があります。(無料ブログでは、広告宣伝が入ってしまっている場合がありますので、できれば、WordPressなどを用いたオリジナルブログを持っておくこともおすすめします。)
そして、そのサイドバーなどに、ご自身が出版した本の紹介バナーを載せたり、アマゾンへの販売ページにリンクを張っておくようにしましょう。出版した書籍と同様のジャンルの記事をブログに書いている場合、そのブログを読んでいる読者は、そのジャンルに興味がある方が多いので、電子書籍を購入してくださる可能性が高まります。
ホームページ
続いては、ホームページです。
個人でホームページを持っている人はなかなかいないかもしれませんが、もしご自身のホームページを持っている場合は、そのホームページも最大限に活用するようにしましょう。ホームページの利点は、本の魅力をとことんアピールできる点です。
興味を引くタイトルや書籍を読んだ場合のメリットなどをしっかりと説明して、書籍を購入してもらいやすくしましょう。※もし、ホームページの開設が難しい場合は、書籍の紹介用ページ(1枚もの)で、書籍の魅力を紹介することでも問題ありません。
※また、本格的に書籍の販売を考えている方は、ブログやホームページは、できれば書籍専用のものを立ち上げた方が、いろいろとメリットがあります。専用サイトを立ち上げる
番外編:Amazonのランキングに入ると一番効率がいいかも?
これは、最後にお伝えしときたいことですが、アマゾンのKindleストアは多くのカテゴリごとにランキングが設定されています。100位までの売れ筋商品を機械的に並べてくれているのですが、Kindle本にもこのランキングがあります。
そして、一番効率がいい販売促進策は、何といっても、このランキングに入ることが挙げられます。(ここに入るまでが、遠い遠い道のりなのですが、、、)ただ、一度、ベストセラーランキングに入ってしまえば、このランキングを見たユーザーが書籍を買ってくれる可能性が劇的に上がります。また、膨大なユーザー数を誇るアマゾンサイトのトップに掲載されるため、書籍の宣伝効果もものすごくいいです。しかも、費用は一銭もかかりません!
ただ、最初からKindle本の中のベストセラーにランクインするのは、至難の業ですので、まずは、自分の書籍のカテゴリーの中のNo.1を目指すようにしましょう。
まとめ
これまで、紙の出版の場合は、新聞に広告を出したり、電車に広告を出すなどしたら、莫大な広告費がかかりました。しかし、電子書籍の場合、インターネット上での販売となるため、販売促進策も、あまり費用をかけずに実施することができます。そこで、電子書籍を出版したら、まず始めは、あまりお金をかけずに、どれくらいの反共があるのかを確認してみてください。
できれば、上記のすべてのメディアを全て駆使して、読者様にご案内していくべきですが、最初は1つのメディア運用から始めてみてもいいと思います。まずは、ご自身でできる範囲でいいので、いろいろとお試しいただくと、より楽しく販売促進活動ができると思います。
また、メディアの運営で、一番大切なことは、続けること(更新し続けること)です。続けることで、徐々にフォロワー数や読者数が増えていくものですので、是非、楽しみながらやり続けてください。
また、一度やってみて、どうしても販売数が伸びないときなどは、改めて広告宣伝方法の見直しをする必要が出てくるかもしれません。その場合は、ゼロベースでの再検討をしてみてください。電子書籍をより多く販売したい時に検討すること
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