Kindle本をシリーズ本として出版しよう！電子書籍を複数冊出版するメリット

原稿を実際に書いて、本を出版するという行動に移せる人は少ないです。

しかし、１冊の本を出した後に、続けて何冊も出版できる人は、もっと少ないです。
この世の中には希少性の法則というものがあり、より数少ないことの方が価値があり、重宝されます。

人ができないことをやることは、ワクワクするし、楽しいことですね。

電子書籍を複数冊出すことは、収益源の拡大や販売促進のやり方なども広がるため、著者にとっていろいろとメリットがあります。ここでは、複数冊出版するメリットについてご紹介します。

売上が上がる確率が高くなる

1つ目のお話は、ズバリ、売上のお話です。

電子書籍の売上の公式は、次の通りです。

「売上＝書籍の単価×販売数」

著者の方が、自分の本の売上を上げたいと思ったら、この公式をよ～く見て考える必要があります。売上を上げるには、単価を上げるか販売数を増やすかの2択となるのです。ただ、一般的なビジネスの考えでは、単価を上げると販売数が下がってしまいます。特に、無名の方の書籍があまりにも高いと、書籍が売れにくくなってしまいます。

だから、最初は、単価をある程度抑えて、販売数を上げる工夫をすることになります。そして、１人の読者が同じ本を２冊買うことはあり得ません。※ちなみに、電子書籍の場合は、間違って同じ書籍を買おうとすると、アマゾン側ですでに注文済みということを教えてくれます。

単価は、あまり上げられない。書籍は１人１冊までの購入まで。ということであれば、著者の方が売上を上げるもっとも現実的な方法は、２冊目以降の書籍を出版するということになります。（長々と説明してきましたが、当たり前の話ですね。）

１冊目を広告宣伝として無料配布することもできる

そこで、あなたが頑張って２冊目を書いて出版するとします。すると、先のお話の通り、売上を上げる確率が上がりました。（ここまでは、ごく当たり前の話です。）

ただ、２冊目を出版すると、販売促進のやり方の幅も広がるという利点があります。

たとえば、１冊目の本をKDPの無料キャンペーンを実施して、著者として存在を世の中に広めることができます。（無料キャンペーンは、無名の方でも、Amazonサイト上で、ランキング上位に入りやすく、多くの冊数をさばけることができます。）しかも、こちらの宣伝費用は、一切かかりません。これは、ある意味、広告宣伝を無料で行えるということになります。

例えば、Facebook広告やPPC広告でお金をかけてあなたの本を周知するよりも、1冊目を呼び水として無料で配ってしまった方が、お金がかからずに多くの方にあなたの存在を知ってもらうことができるのです。

また、無料で配布した本が素晴らしい本であれば、2冊目の本を買ってくださる読者の方も一定数は存在しますので、自分のことを周知してもらいながら、売り上げも上げられる効率的な方法でもあります。

無料キャンペーンのやり方はこちら

KDP作家は複数冊出版した方がいい

また、複数冊出版されている方は、１冊だけの作家さんよりも、著者としての信頼性がアップします。（もちろん、出した書籍のアマゾンレビューがあまりにも低かったりしたら、逆効果ですが。その場合は、批判レビューを真摯に受け止めて、よりよい書籍を書くように努めましょう。）

著者の活動として、一番大変なのは、自分のことを知ってもらうことです。
次に大変なのは、自分のことを信頼してもらうことです。

人は、信頼していない人からものは絶対に買いません。だから、ある程度の冊数を出版していて、アマゾンレビューも評価が高い、という人であれば、「この人の作品、ちょっと見てみようかな。」という気持ちになってくれるのです。

その最初のハードルを乗り越えるために、書籍を複数冊出版するということは、周りのKDP作家より、一歩抜きん出る手法でもあります。（ほとんどの人は、1冊出版してから次に繋がりません。）

Kindle本をシリーズ本として出す方法（KDP管理画面）

最後に、KDPのシステム上でKindle本をシリーズ本として設定することができますので、その操作方法をご紹介します。

設定方法はとっても簡単です。

KDPシステムにログイン後、シリーズ本を選択して、『この本はシリーズ中の一冊です』のチェックボックスをクリックすると、書籍のシリーズタイトルや巻などを入力することができるようになります。

このシリーズ項目を記載して出版すれば、Kindle本をシリーズ本として出版することができます。

ここでは、電子書籍を複数冊出した方がいいのはご理解いただけたと思いますが、実際に本を書くことは大変ですので、できる人はそんなに多くいません。（多くの人ができないからこそ、競争原理が働いて、一定数の方のみが特別な利益を手に入れることができるのですが。）もし、本を書くことが好きな方は、どんどん新しい作品を生み出していってください。