リスクが限りなく少ない電子書籍出版
2019/01/31
電子書籍の自費出版は、これまでの紙の出版のようなリスクがほとんどありません。紙の自費出版のリスクとは、どのようなものでしょうか?
紙の書籍の自費出版のリスク
これまで、紙の本を出版しようとした場合、出版費用が多くかかりました。ほとんどの場合、本を出版したいと思っても、費用面から出版をあきらめてしまった人が大半です。
また、本を出版したいと思って、出版会社に原稿を送っても、返信が返ってくるのは、「自費出版の案内」が普通です。なぜなら、出版社も紙の本を出版するには、多くの労力とお金がかかるので、商業出版をするには、ある程度の売れる見込みがある本しか扱えないからです。
しかし、著者自らが、費用を負担する自費出版であれば、出版社は、お金を著者から徴収することができます。そこで、通常、紙の本を出版する場合は、数百万円という費用がかかってしまっていたのです。
しかも、その本が売れるかどうかは、神のみぞ知る世界です。書籍も自分で書いて、多額の出版費用も出版社に払って、売れなくても文句は言えない。
これが、いままでの出版に関する常識でした。これでは、いくら本を出したくても、普通は、出せないのが、これまでの紙の出版でした。
電子書籍の登場により、リスクがほとんどなくなった
しかし、電子書籍が広まることにより、この出版システムは一転しました。
何が変わったのかというと、著者が、自ら電子書籍という形でほとんど費用をかけずに出版ができるようになったのです。これまで、多額の費用が掛かり過ぎて、出版したいけど、出版できない人は多くいました。しかし、いまなら、数万円で、自分の本を世界中に販売できます。
書籍の出版は、自分の作品を世の中に出せ、自分自身のブランディング構築にも役立ちます。また、書籍の販売という新しい収入源も確保することができますし、非常に楽しい体験をしていただけると思います。
一度でも、「いつか出版をしたい」と思ったことがあるかたは、電子書籍の出版を考えてみてはいかがでしょうか?
出版ハードルは低くなったが、気を付けなければいけないこと
ただし、1つだけ覚えておいて欲しいこともあります。
著者からすると、出版へのハードルは、限りなく低くなりましたが、本は、内容がすべてです。
考えてみれば当たり前ですが、電子書籍と言っても、読者からしたら、単に、紙に書かれていたものが電子化されただけで、紙の本と大差ありません。もちろん、ユーザーの利便性などは改善されていますが、それは、出版ビジネスの本質ではありません。
出版ビジネスの本質は、著者が持っている知識やスキル、あるいは、頭の中で描いている物語を書いて、その本を読んでくれた読者に対して、感動を与えたり、ストーリーを共有したり、役立つ知識を与えたりして、世の中に役立つものです。
これから出版をしてみようという方は、本の内容にも力を入れることを、忘れないようにしてくださいね。
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