数十ページの本でもKindle本として十分出版できる
2019/01/31
あなたの自叙伝から小説、写真集など、電子書籍は、どのようなジャンルの本でも出版できます。しかし、「100ページや200ページ以上の長い文章を書くのは、ちょっと無理かも・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、そんな不安を持たれている方も、全く問題ありません。なぜなら、日本のKindleストアには、数十ページのKindle書籍がたくさん出版されています。※また、そのような短編の電子書籍の場合は、販売価格も100円くらいで、安く設定されている場合が多いです。
読者としては、価格が安くて、短く読め、自分が知りたい情報がしっかりと書きこまれていれば、満足していただけるものです。このような点が紙の書籍とは大いに異なる点です。
紙の書籍ではできなかった設定価格
紙の書籍の場合は、印刷や製本、流通など、販売までの間接費用が多くかかりますので、100円などの低価格で販売することができませんでした。
しかし、電子書籍の場合は、基本的にはすべてデータで完結できますので、販売価格を下げることができ、50~60ページ程度のものでも出版することができるのです。Kindle本の価格設定についてはこちらの記事で詳しく説明しております。
紙の本に換算すると短すぎる書籍でも、電子書籍として出版すれば、電車の中でも手軽に読めるちょうどいい長さにすることができます。
また、電子書籍先進国のアメリカでは、Kindleストア内に『Kindle Singles』という30ページ~90ページ程度の短い書籍を集めたストアをオープンされています。
まずは短めの作品を試しに出版してみてはいかがでしょうか
このように、これまでの紙の本の出版ではできなかった文量と価格を、電子書籍の出版では設定できるようになりました。Kindle本を出版する際は、ほとんど自分の自由に決められます。
もちろん、「自分は大作に挑戦したい!」という意気込みのある方であれば、ぜひ、大作を書きあげて、ご出版していただければと思いますが、「もっと気軽に自分の表現したいこと、自分の書きたいことを出版したい!」と思うのであれば、数十ページの書籍を出版するということも可能です。
まずは、これまでの出版に関する“当たり前の概念”を一旦疑ってみて、「自分にも書ける内容があるかもしれない」と思っていただければと思います。
Kindle本の出版にブログを活かす
Kindle本を出版する際に、活用できるのが“ブログ”です。もしあなたが、これまでブログを書いた経験があるのであれば、そのブログを電子書籍化できないかを考えます。
たとえば、趣味のことやペット日記、おすすめの飲食店など、何かしらブログに記事を書いたことがある方は、すでに電子書籍のネタを持っていることになります。その記事を書籍にまとめて、アマゾンに出版するのです。
「ブログで書いたものを書籍として出版してもいいのか?」
と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのブログ自体に固定の読者がついているのであれば、その記事には価値があるということです。
また、既存のブログ読者の方も、バラバラの記事が乱立しているブログよりも、過去の記事のいいところをまとめた電子書籍の方が、作品としてまとまっていて、読むやすくなります。
また、ブログで書かれている記事よりも、電子書籍という作品としてまとまっていたほうが、より商品価値が上がり、お金を払ってもいいと思ってくれる可能性が高くなります。ある意味、中身が全く同じでも、“電子書籍”としてまとまっている方が、著者にも読者にもメリットがあるのです。
しかも、アマゾンのサイトでKindle書籍としてしっかりと販売されているところを見ると、ブログに掲載されていた情報は、まったく違った作品として見ることができます。
ただし、単にブログの内容を転記する場合はご注意を
そうは言っても、まったく無価値な情報を羅列して電子書籍を作ってもいいのかというと、そうではありません。
あくまでも、読者にメリットのある情報を書籍にしないといけません。
読者に無価値な情報をまとめて、電子書籍化しても、結局販売数が伸びることはありません。また、Kindleストアには、無料で冒頭部分を読むことができますので、無料ダウンロードだけで、購入されない可能性も大いにあります。
とはいえ、現在は、価値ある情報をまとめただけの“まとめサイト”重宝される時代です。あなたのブログに書いてある優良情報をまとめて電子書籍化すると価値が生まれるはずです。
書籍の企画性を持たす
ブログを電子書籍化するのであれば、そのままの内容を流し込んでしまうよりも、何かの企画性を持たせた方が、より書籍として読みやすくなります。
基本的に、ブログの記事更新には、いくらか更新日に日が空いたり、話題もバラバラに混在していくものです。もちろん、1つのカテゴリーについて書いていた場合も同じで、ただ単に時系列に並べるよりも、内容を吟味した方がまとまりを持たすことができます。
ポイントは、話題が同じであったり、視点が同じであったりと何かしらのポイントを集めて、記事の特集を作る方が、読者も読みやすくなります。
たとえば、このブログのように、電子書籍に関するブログでも、単に時系列に並べるよりは、「Kindleの特徴」や「電子書籍の作り方」、「文章の書き方」など、ある程度の共通の話題や題材を集めた方が、特定の読者にアピールすることができるようになります。
特に書籍など、情報を扱う場合は、なんでも間でも入れてしまうよりは、内容を絞ったほうが読者も惹きつけらます。
また、ブログを運営していると、特定のブログ記事へのアクセスやコメントが多いことがあります。その記事は多くの方に読まれている実績がありますので、書籍化しても反応が得られる記事ですので、そのような記事もコンセプトの中核として書籍の企画を練られるのもいい方法だと思います。
あなたの電子書籍も、“よくある田舎のそば屋”現象にしないために・・・
電子書籍の場合も、“よくある田舎のそば屋”現状に陥ってしまっているものも多く見ます。
“よくある田舎のそば屋”現状とは、そば屋なのに、とんかつやカレーライス、その他、いろいろな食事を提供してしまい、「結局何がおすすめの品なのかわからない。」ということになってしまう現象のことを言います。
これと同じように、電子書籍の場合も、いろいろな話題を詰め込みすぎては、「結局何が言いたいのかわかならない。」という現象に陥ってしまいます。そのような事態に陥らないためにも、ブログ記事をそのまま流し込んで電子書籍化するのではなく、よく中身を吟味して、企画を持たせて作られることをおすすめします。
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