自分の専門性を本にして出版する
2019/01/31
いまの時代、専門性を持っていることは大きな武器になります。
時には、一般的な大学を卒業するよりも、専門学校を卒業して手に職を持っている人の方が重宝されることもあります。
もしあなたが、何かの特技を持っていて、人よりも専門性に優れているとしたら、あなたの持っているスキルを電子書籍としてまとめて出版することをおすすめします。
ほとんどの人が専門性を持っている
専門性と聞くと、何か特殊で行動な技術を持ていないといけない。
というイメージを持たれるかもしれませんが、そうではありません。
今、あなたがやっている仕事で、「ここには自信がある。」というところがあれば、その部分をまとめて書籍とする感覚です。
・「この点を学ぶのには苦労した。」
・「この部分を後輩にもしっかりと伝えておきたい。」
このように考えられるスキルやノウハウは誰もが1つは持っていると思います。
たとえば、あなたが営業マンであれば、お客様との接客方法や話題の作り方、コミュニケーションの方法などをまとめてみる。
あるいは、自分の仕事で活用している、ファイリング技術、手帳活用方法、仕事場の整理整頓ノウハウなど、仕事上で身に付けたスキル・ノウハウがあれば、それをまとめてみても、面白いと思います。
これまで、紙の書籍では、IT分野でスキルをまとめた著書が多くありました。プログラミングの解説書やサーバ構築ノウハウなどは、専門書として多く出版されています。
電子書籍では、ここまで専門性を押し出す必要もなく、ちょっとしたコツなどをまとめて出版することもできます。
自分のスキルを共有することは大変意味のあること。
自分の持っているスキル・ノウハウを他の人と共有することは、大変意味のあることです。読者は、あなたの経験を学び、同じ間違いをしないで済みますし、あなたは書籍の出版による売上以外にも、さまざまなメリットを受け取ることができます。
たとえば、その書籍をきっかけに、新しいお客様や、転職をする際のアピールポイントになったりもします。
ただし、サラリーマンの方は、いま努めている会社の機密性の高い情報をまとめたり、ノウハウが他者に漏れると問題になる場合もありますので、そのあたりは、十分に注意する必要があります。
その部分が問題なければ、自分の専門性をまとめて電子書籍を出版することは、大変有意義な行為だと思います。
最初は、電子出版は副収入程度に考える
本を出版したいと思ったら、パソコンの前に座り、Wordを起動して、原稿を書き始めます。これが、作家デビューの第一歩となります。
生計を立てるにはまだまだ現実的ではない
ただ、一点ご注意点があります。Kindle書籍を出版して、その売上だけで生計を立てようとするのは、非常に高いハードルがあります。「えっ?Kindle書籍では生計は立てられないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、現実問題として、Kindle書籍の販売だけで食べていくのは、相当厳しいです。
というのも、これまでの出版の王道の紙の書籍でさえ、小説家として生計を立てるのはかなり大変です。仮に超有名な文学賞の受賞をされた方でさえ、その後は、生計を立てるのにアルバイトをしている方も少なくありません。
そのような理由から、まだまだ始まったばかりの電子書籍だけで、生計を立てるというのは、未だに未知数であり、現時点では、難しいと言わざるを得ません。
副収入を得るには魅力的な方法
ただ、電子書籍で生計を立てるとまでは行かないとしても、副収入源としては、とても魅力のあるものです。
これまでは、一般の人が小説を書いて作家としてデビューするには、いろいろなハードルがありましたが、電子書籍であれば、出版して自身の作品を市場に提供することが可能です。また、TwitterやFacebookなどのインターネット上のソーシャルメディアで広がる可能性もあります。このように、電子書籍は、紙の書籍と違って、出版のハードルが低く、ご自身のプロモーション方法のやり方や努力によって、道を開けるようになっています。
また、作品数にも制限がありませんので、一冊目でダメだったからといって諦めてしまうのではなく、2冊目、3冊目と出版することもできます。
そのうち、一冊でも多くの方に読んでもらえれば、その他の書籍も売れる可能性がぐんと上がります。
まだまだ市場の開拓が進んでいる電子書籍ですが、何事もやってみないと分からないことが多いです。そして、何事にもチャレンジすることが楽しいと感じる方にとっては、電子書籍の出版は、とてもいい経験になると思います。
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