本を書くことなんて、自分には無理だ。と考えない
2019/01/31
電子書籍の出版の目指して、原稿を書き始めたはいいが、なかなか原稿が進まないことは、誰でも経験することです。多くの方は、一念発起して原稿を書き始めるのですが、なかなか原稿がはかどらず、途中であきらめてしまいます。
しかし、せっかく新しいことを始めたのに、途中であきらめてしまっては、非常にもったいないです。
書きあげたときに得られる感情と体験
出版の醍醐味のひとつに、“書きあげる”というものがあります。自分の原稿が書きあがったときは、素晴らしい達成感を感じることができます。
これは、山登りで、山頂に到達したときの気持ちと似ているのですが、書籍を書き上げたときは、何ともいけない“やり遂げた感”を味わえることができます。
最初のころは、白紙で、まったく何にも無かったところから、原稿が少しずつ、少しずつ出来上がってくると、嬉しい気持ちになります。
もちろん、途中で、筆が進まずに、辛い思いをすることもあります。しかし、それらの困難を乗り越えて、自分の本を書きあげたときは、「ヤットできたー!」という喜びを味わえると思います。
また、『出版して多くの人に読んでもらいたい』、とか、『出版して、副収入を得たい』とか、本を書き始める前には、いろいろな動機があると思います。
ただ、“本を書きあげる”という、ほとんどの人ができないことをやり遂げた時にも、十分な充実感があります。これまで、自分の人生を振り返ってみて、これと言った何かを成し遂げたことがない。と感じている方には、執筆がおすすめです。
本の出版は、形に残ります。あなたの書籍を読んで感動してくれる人がいるかもしれません。たった一人でもそのような人がいたら、著者冥利に尽きます。
その経験を得るためにも、まずは、“本を書くことなんて、自分には無理だ。”とは、考えないようにしましょう。
いま、個人の方が、じゃんじゃん出版しています。
人は、最初から無理だと思ってしまうと、できることもできなくなってしまいます。
途中で、文章に詰まってしまったら、
- 大枠の骨組から書いてみる
- 興味がある部分から書いてみる
- 最後の文章から書いてみる
など、途中で詰まってしまっても、打開策はいくらでもあります。(※自分の書きやすいところから書くことは1つのおすすめの方法です。)
そして、執筆にいろいろと試行錯誤をしているうちに、自分のペースを戻して、原稿を書くことができるようになります。
何事もそうですが、“まずは始めてみること”このことが、一番難しいことです。
もし、いつか出版したいと思ったことがあるのであれば、最初の一文字を書いてみてはいかがでしょうか。その一文字が、後々、素晴らしい経験のきっかけになってくれるかもしれません。
文章を書くために必要なこと
文章を書くのに才能がいるのかというと、私はそうでないと考えております。「私には文才がないから、本の出版なんて無理。」という言葉をよく聞きますが、それは、単に自らが、“やらない理由”を思いついてしまっていて、行動しない言い訳にしているケースが多いように思います。
文章の上手な人とそうでない人との間には、生まれ持った才能によるとは思えません。
では、どんな差があるのかというと、文章を書くための“ちょっとしたテクニック”を知っているかどうかの差によります。(※あとのほとんどは、モチベーションの問題です!)
文章を書くことは、ある意味、自転車に乗ることと似ています。自転車に乗れるようになったときのことを思い出してほしいのですが、自転車に乗るには、2,3日、しっかりと練習すれば、誰でも乗れるようになります。しかも、一度自転車の乗り方を覚えてしまえば、決して忘れることありません。たとえ、ブランクが空いても、少し練習すれば、すぐにまた乗れるようになります。
これと同じで、文章も一度練習して、書き方をマスターすれば、ほとんどの人が書けるようになります。文章を書く練習をしたのに、全く書けないという人はほとんどいません。文章を書く練習とは何かと言うと、文書を書くテクニックを知って、学んで、習得することです。
しかも、文章を書くことは、運動神経を必要としないため、自転車に乗ることとは異なり、大人になってからでも、いくらでも習得することができます。しかも、文章を書くためのテクニックは、そこまで多くのテクニックを必要としません。
そのテクニックの例を挙げると、
- 読み手を楽しませるテクニック
- 面白い文章の条件を知る
- 全員に同意されることを目指さない
- 全てを書かず、ある1テーマについて書く
などです。
このようなテクニックをマスターできれば、文章を書くことが、ますます楽しくなると思います。文体をいじくったり、言葉の表現を変えて、読み手に与える印象を変えたりする自己表現方法を楽しめるようになると思います。
「私には、文才が無い!」と思っているあなたに必要なことは、自転車に乗れるようになることと、同じくらいの学ぶ意思とやる気です。是非、あなた自身の表現方法を身に付けて、文章を書く楽しみを味わっていただければと思います。
具体的な書き方のコツについては、こちらの記事もご参考にしてください。本を書いて出版する!上手な文章を書く12のコツ
人の批判を恐れない
また、何をするのにも、最初は、人の批判というものが怖いものです。
- 「君に本の出版なんて、できるはずがない。」
- 「君の本なんて、誰も読まないよ。」
- 「悪いこと言わないから、やめときな。」
多くの人は、自分の知らないことや、自分のやったことが無いことを始めようとする人には、何らかの否定をしてしまいがちになります。
これは、本の出版だけでなく、例えば、転職するときや、独立、起業する場合でも、何か、新しいことをやり始めようとすると、必ずあなたの周りにいる近くの人が、止めに入ります。※もちろん、その人たちは、あなたのことを考えた上で言ってくれていると思います。
このように、何か新しいことをやり始めるときには、必ず、何等かの摩擦が起きます。※しかし、この摩擦は、ある意味、あなたが、『ここで、本当にやる気があるのかどうか?』を、試されているとも捉えることもできます。
この時点で、なんとなく、「いつか本を出版したいな~」程度で考えている人は、
「確かに、そうだな。」
「俺の本なんて誰も読んでくれないよな。」
「どうせ無理なんだから、無駄な努力はやめよう。」
と、出版の夢をあきらめてしまいます。(※もちろん、それはそれで、その人にとっては悪いことではありません。)
しかし、「いや、俺は、誰に何を言われようとも、絶対に出版する!」と、心に決めている人は、人から何といわれようと、本の出版に向けて努力することができます。
そして、そういう人は、必ずやり遂げます。
はっきりと言うと、確かに、本を書くのは、“大変”です。原稿を進めていくうちに、途中であきらめたくなったり、孤独感に襲われることもあります。また、もしかしたら、せっかく出版しても、その本が売れないかもしれません。
しかし、あなたがやりたいと思ったことを、他人が「悪いこと言わないからやめときな。」と言ったからといって自分のやりたかったことを、諦めてしまっては、非常に勿体ないと思います。
もしかしたら、数年後に、「あの時、やっておけばな~。」とか、「あの時、決心していたら、今頃どうなっていたかな。」と、決断を先延ばしにしたことを後悔してしまうかもしれません。
世間でよく言われる通り、人生で後悔する大半のことは、“やったこと”ではなく、“やらなかったこと”です。
もし、あなたが、「いつか出版したい」と考えたことがあるのであれば、是非、人からの批判に負けないで、あなたの夢の実現に、一歩一歩進んでいただければと思います。
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