Kindle本を3日間の無料キャンペーンにて、1000冊以上配布した方法
2022/10/14
「せっかく、精魂込めて作った本を無料で配るなんてできない。」
そう考える著者の方もいれば、
「せっかく作った書籍なんだから、より多くの人に読んでほしい。」
と思う著者の方もいます。(※私の場合は後者です。)
キンドル本の無料キャンペーンは、奥の手ですが、結構なパワーがあるんですよ。
Kindle本を出版したあとの販売促進方法には、いろいろな方法があります。
ここでは、Kindle書籍の無料キャンペーンについてご案内させていただきます。
(おかげさまで、先日出版した電子書籍を、3日間の無料キャンペーンにて、1000冊以上の配布ができましたので、そのやり方などをご紹介させていただきます。)
※Kindle書籍の無料キャンペーンは、書籍を無料で配布するため、もちろん書籍の売上にはつながりませんが、ご自身の書籍の周知には非常に効果的ですので、電子書籍を販促ツールとして活用している方は、ご参考にしていただければと思います。
目次
1)KDPの無料キャンペーンとは
まず、大前提として、無料キャンペーンを実施するには、電子書籍の出版時に、AmazonのKDPセレクトというプログラムに登録しておく必要があります。
※KDPセレクトとは、Kindle書籍を出版する際のオプションで、KDPセレクトに登録するには、Kindleストアに本の独占販売権を90日間以上提供する必要があったり、Kindleオーナーライブラリーに本を登録することが必要になったりします。また、KDPセレクトに登録することで、70%のロイヤリティが取得できるなどのメリットもございます。
さて、KDPセレクトの無料キャンペーンですが、無料キャンペーンを実施すると、下記のようにアマゾンサイトにて無料で書籍の販売ができるようになります。
(下記の図は、アマゾンのKindle書籍のランキングです。)
※ちなみに、ここのランキングに掲載されるようになると、配布数がグッと増えます。
2)無料キャンペーンはどんなときに有効か
そもそも、無料キャンペーンはどんなときに活用するのかというと、下記の3つパターンが考えられます。
- 新規書籍の存在のアピール
- 書籍のレビューを書いてもらう
- 本業への販売促進
どんなにいい書籍でも、存在を知らなければ、誰も購入してくれません。そこで、まず、無料で書籍を配布してしまうというのも、ひとつの販売促進の方法です。
「頑張って作った書籍を、無料で配るなんて、そんなもったいないことできるか!」
と思われるかもしれませんが、実績も実力も未知数の著者の書籍を買うには、ユーザーはかなりの抵抗があります。そこで、まずは、書籍を無料で配ってしまう。という判断も間違っていないと思います。
もし、書籍の実力があれば、書籍に良質なレビューが集まり、書籍の価値が上がることもあります。
2つ目の無料キャンペーンを実施する目的は、ずばり、電子書籍を読んでもらった読者に、書籍のレビューを書いてもらうことです。
電子書籍を無料で配布することにより、アマゾンレビューを獲得できる可能性が高くなります。もちろん、全てのレビューが星5つを期待できるかというと、その書籍の実力にもよります。
ただ、もし、良いレビューが集まれば、その書籍の販売数も継続して伸びる可能性もありますし、仮に悪いレビューの場合でも、今の自分の実力も知ることができます。
最後は、書籍自体を販売促進にしているケースです。たとえば、士業の方やコンサルタントの方などは、書籍の販売は、印税収入目的というよりは、事業の販売促進ツールとして考えられている場合が多いです。
その場合、書籍の配布数が多ければ多い程、あなたの存在を世の中に知らしめるチャンスが増えますので、書籍の販売額を無料で配ることも非常に有効だと思います。
上記3つのケースの内、ひとつでも当てはまる場合は、Kindle書籍の無料キャンペーンを実施してみる価値があると思いますので、是非、ご検討いただければと思います。
3)KDPシステムでの無料キャンペーンの準備
それでは、ここからは、実際にどのように無料キャンペーンを設定するのか、その方法についてご紹介させていただきます。
- 1)KDPシステムへログインする
- 2)本のタイトルをクリック
- 3)KDPセレクトを選択
- 4)本の無料キャンペーンを選択
- 5)「新規にこの本の無料キャンペーンを作成する」をクリック
- 6)キャンペーンの開始日時と終了日時を選択し、保存をクリック
まずは、KDPへログインします。
つぎに、無料キャンペーンを実施した書籍を選択します。
書籍を選んだら、オプションのKDPセレクトのタブをクリックします。
続いて、無料キャンペーンの詳細設定をします。
※上記のボタンをクリックすると、下記の画面がポップアップで表示されますので、本の無料キャンペーンを選択します。
次に、この本の無料キャンペーンを作成するをクリックします。
最後に、開始日と終了美を選択し、保存します。(キャンペーンの最大日数は5日間となります。)
上記の設定で、無料キャンペーンの設定が完了します。
うまく設定できると、下記のように設定したキャンペーン日程が表示されます。
以上で、KDPでの無料キャンペーンの設定は完了です。
あとは、無料キャンペーンが始まるのを待つだけなのですが、普通に無料キャンペーンを実施しても、なかなか配布数は伸びません。
そこで、次の“無料キャンペーンを設定した後にやるべきこと”が必要になります。
4)無料キャンペーンを設定した後にやるべきこと
さて、ここまではKDPのシステムについてご紹介させていただきました。
ここからは、無料キャンペーン期間での配布数を最大限に増やす方法をご紹介します。
(※せっかく書籍を無料で配るのですから、できれば多くの方に見てもらいましょう。)
- 自身の持つ情報配信ツールを活用する
- 無料キャンペーンを広めてくれる媒体に依頼する
- 無料プレスリリースで案内
無料キャンペーンの設定ができたら、やるべきことはただ一つ。キャンペーンの告知を実施します。
現在、Twitter,Facebook,LINE、ミクシィなど、さまざまなコミュニケーションツールがあります。もしひとつでもSNSツールを使っているのであれば、そのツールを使って、書籍の無料配布のご案内をどんどん出しましょう。
※SNSツールを利用して、お友達や知人に、「買ってください。」というのは抵抗がありますが、「無料で配ります。」と言うのであれば、ご友人達も快く広めてくれるかもしれません。
現在、Kindle書籍の無料キャンペーンを手伝ってくださる有り難い方もいらっしゃいますので、こちらにも登録申請することをおすすめします。
※有名どころでは、下記の“きんどるどうでしょう”さんでは、無料キャンペーンの告知を手伝ってくれております。(※お申込みの際は、ガイドラインをよくお読みの上、お申込みください。)
Kindle本の無料キャンペーン告知依頼 | きんどう
最後はプレスリリースの実施です。
無料でプレスリリースを実施して下さる素晴らしいメディアもありますので、そのメディアも活用することをおすすめします。
※下記の“プレスリリースゼロ”さんでは、文字通り、無料でプレスリリースを配信してくれます。
無料プレスリリース配信ならプレスリリース ゼロ | プレスリリースの投稿
無料キャンペーンを設定したら、できる限り無料配信の情報を広めるようにしましょう。
(※メルマガやブログをやっている方は、そちらでの配信もお忘れずに。)
5)その他、ご注意点
最後に、Kindle書籍の無料キャンペーンを実施する上でのご注意点をご紹介させていただきます。
- キャンペーンスタートは、日本時間の0時スタートではない
- 無料配布前に誤字脱字の最終チェックをしておく
これも、初めて無料キャンペーンを実施する場合、混乱しやすいところですが、アマゾンで設定した日付は、それぞれ開始日の午前0時(太平洋標準時)となります。
で、日本と太平洋標準時との時差は、17時間となります。
つまり、日本では、キャンペーンを設定した日付の午後5時からキャンペーンがスタートします。
※たとえば、当日の朝、メルマガで告知しても、その時にはキャンペーンが始まっていない。というようなことも考えられますので、お気を付けください。
最後は、本当に当たり前なのですが、無料キャンペーンをする前には、自書の校正チェックをいつもよりしっかりとやっておきましょう。
※書籍を無料配布するからと言って、読者は寛大に評価してくれるかというと、そういうものでもありませんので、書籍の内容とは関係のない、誤字脱字などで、評価レビューを下げてしまわないようにしましょう。(ちなみに、私の電子書籍は、校正チェックの甘さを、読者様に評価されてしまいました・・・。はい、私のミスで、私が全て悪いです。。。
※皆さんは、気を付けましょうね。(^_^;)
さて、非常に長々とお話させていただきましたが、以上が、電子書籍を3日間の無料キャンペーンにて、1000冊以上配布した方法です。
もし、既に電子書籍を出版しており、より多くの方に自身の書籍を見てもらいたい。と思う場合は、Kindle書籍の無料キャンペーンを活用してみてはいかがでしょうか。
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