Kindleストアで電子書籍を販売するまでの流れ
2019/01/31
大まかな全体像をつかむことで、ものごとの進むスピードが上がります。
そのため、アマゾンでの電子出版についても、全体の流れをチェックしておきましょう。
自分の書きたい本の内容が決まったら、次はいよいよ電子書籍の出版となります。
ここでは、Kindleストアで電子書籍が出版されるまでの流れをご紹介させていただきます。
電子書籍の出版までには、おおまかに下記の4つのプロセスが必要となります。
- Kindle Direct Publishing(KDP)のアカウントを取得
- 電子書籍データの作成
- 表紙画像の作成
- アマゾンKDPに電子書籍を出版申請
この4つのステップにて、あなたの電子書籍を出版することができるようになります。
以下に、簡単にそれぞれのステップについてご紹介します。
1)Kindle Direct Publishing(KDP)のアカウントを取得
KDPを利用して、Kindle本を出版するには、アマゾンのアカウントが必要となります。
これまで、アマゾンで買い物をしたことがある人は、すでにアマゾンアカウントをお持ちだと思います。いままでのアカウントを利用することもできますし、KDP用にアカウントを新規に作成することもできます。
KDPのアカウントを制作したら、住所や氏名、ロイヤリティの受け取り口座情報などを登録します。
また、ロイヤリティの受け取りについては、初回は月末60日経過後に支払われます。ただし、ロイヤリティの合計金額が1000円未満の場合は、支払いが繰り越され、次の支払日まで入金されませんので、注意が必要です。
2)電子書籍データの作成
続いては、電子書籍データの作成です。
まずは、自分が精魂込めて原稿を書きます。
原稿はWordや一太郎などの文章ソフトを利用することをおすすめします。
その後、そのファイルを活用して電子書籍データを作ります。作り方は、既存の文章ソフトを活用したデータの生成したり、Epubデータを独自に作成したり、InDesignなどの紙の本に使われるソフトを利用して作成するなど、いろいろな手法があります。
ただ、一点注意点としては、既存の文章ソフトを活用した場合、レイアウト崩れや縦書き、ルビの指定などがうまくいかない場合が多いです。本格的な電子書籍を作りたい場合は、HTMLやXHTMLや、Epubといった専門の言語を使われることをおすすめします。
電子書籍は、れっきとした“売り物”ですので、商品の作成には力を入れてください。たとえば、書籍の目次やレイアウトスタイル、字下げの設定、リンクの設定などもしっかりと作りこむ必要があります。あまりにもお粗末なデータでは、販売に影響がでてしまいますので、電子書籍の作成には、注意が必要です。
3)表紙画像の作成
電子書籍データが完成したら、表紙デザインを用意します。
そして、表紙デザインは、プロのデザイナーに依頼することを強くおすすめします。
なぜなら、本の表紙によって、売れ行きが大きく変わるからです。
紙の書籍の場合も、表紙はその作品の“顔”ですので、目に留まるデザインにしたりといろいろな工夫が施されています。
また、電子書籍の場合も表紙デザインは重要なポイントであり、特に、Kindleストアでは、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というアマゾンのレコメンド機能に、複数の表紙画像が表示されます。
ここで、できるだけ目立つようにしたり、好感をもたれるような表紙デザインにしておけば、ユーザーがあなたの本に興味をもってくれる可能性が高まります。
これまで、デザインを学んだことがある方や、プロのイラストレーターの方であれば、表紙デザインをご自身で作ってもいいですが、そうでなければ、プロのデザイナーに作ってもらった方が、確実に販売数が伸びてきます。※残念ながら、素人が作った表紙デザインでは、プロの作った作品には勝てません。
4)アマゾンKDPに電子書籍を出版申請
電子書籍データが完成し、表紙デザインも用意できたら、いよいよアマゾンKDPに出版申請をします。
最後に、誤字脱字がないか、著作権上の問題がないかなど、最終チェックをします。問題がなければ、KDPのシステムにログインし、電子書籍の申請をします。
このとき、本のタイトルや出版者、著者情報、価格やロイヤリティの区分などを選択し、登録します。
このときのポイントとしては、検索キーワードの指定です。
KDPでは、本に関するキーワードを7つまで指定できます。ここで、タイトルで使っている文字以外の検索されるためのキーワードを必ず入力するようにしましょう。ユーザーは自分の興味のあるキーワードをアマゾンで入力します。そのとき、ここで指定したキーワードがヒットすると、あなたの書籍が表示されるようになります。
必要な入力項目を入れ、アマゾンへの申請が通れば、無事、出版となり、あなたの著者としての活動が始まります。
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