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海外在住の方がAmazonで電子書籍を購入・販売するときのご注意点

      2019/01/31

今は、インターネットの発達により、海外にいながら、日本のKindle本を買う。もしくは、日本語の本を出版することが、簡単にできる時代です。

アマゾンは、世界各国にサイト展開をしているため、世界各国で電子書籍の販売や購入をすることができます。

ただ、海外在住の日本人の方が、電子書籍を出版したり、購入するには、いくつか注意点がありますので、そのご注意点をご案内いたします。

目次

1)海外在住の方が電子書籍を購入するときの注意点

アマゾンには、各国でアマゾンサイトが存在しておりますので、たとえば、アメリカに住んでいる方も、日本で出版されたKindle書籍を購入できます。

ただ、稀に、日本の書籍が購入できない場合があります。

その理由は、大きく分けてこの2つの理由が当てはまります。

  • 著者が販売地域を限定している場合
  • Amazonに登録しているサイトと販売サイトが異なる場合

1つずつ、簡単にご説明いたします。

まず、1つ目の『著者が販売地域を限定している場合』に関しましては、アマゾンKDPでは、出版申請時に販売地域を指定することができます。

販売地域の選択

このとき、ある特定の地域のみの指定をされている場合、すべての国で書籍を購入できない場合があります。

※以前アマゾンに販売地域について確認したことがありますので、そのときのご回答をご紹介させていただきます。

Q:米国在住の方が、Amazon.co.jpのKindle本は購入ができないのでしょうか?

アマゾンからのご回答:

Amazon.co.jpで提供しているKindleコンテンツは米国在住の方にもお求めいただけます。しかし、出版者または権利者により地域制限が設定されている場合があるため、一部のKindle本は日本国内のお客様のみに提供しております。この場合、お客様が日本国外にいらっしゃる場合は、ご購入いただけませんのでご了承ください。

■ ユーザーがAmazonに登録しているサイトと販売サイトが異なる場合

続いて、2つ目のケースについてご紹介します。

販売地域に制限をしていないのに、なぜか書籍を購入できないケースもありますが、
その場合は、ユーザーが登録しているAmazonサイトと、見ているアマゾンの販売サイトが異なるケースが多いようです。

これは、具体的にはどういうことかと言うと、

アマゾンサイトは、現在、12ヶ国の12サイトが存在しており、それぞれのサイトはシステムが独立しております。

たとえば、日本とアメリカのアマゾンサイトは、下記のドメインとなっております。

▼日本のアマゾンサイトのドメイン
http://www.amazon.co.jp

▼アメリカのアマゾンサイトのドメイン
http://www.amazon.com/

そして、ある意味当たり前の話ですが、日本に住んでいる方は、日本のamazon.co.jpのサイトを利用し、アメリカにお住みの方は、amazon.comのサイトを利用する必要があります。

※システムが独立しているため、Amazon.comでユーザー登録をした方が、Amazon.co.jpのサイトで購入することはできません。

この登録サイトと販売サイトの違いによって、『書籍が購入できない』、と勘違いされている場合があるようですので、その点をご注意いただければと思います。

2)海外在住の方が電子書籍を販売するときの注意点

KDPでは、海外にお住みの日本人の方も、日本のアマゾンでKDPアカウントを作成して、出版することができます。

Q:米国在住の方が、日本のアマゾンKDPのアカウント作成をして、日本国内でKindle本を販売することは可能でしょうか?

アマゾンからのご回答:

可能です。

詳細はこちらのページ(アカウントの設定)をご覧ください。

上記のアマゾンからのご回答の通り、海外在住の方も、日本人向けに電子書籍を販売できますが、銀行口座についての注意点が2つありますので、ご案内しておきます。

まず1つ目のご注意点は、

支払い受け取りを希望される通貨を現地通貨とする国に、銀行口座を開設している必要がある。

ということです。

例えば、日本円での電子資金振替を希望する場合は、日本国内の銀行に口座を持っている必要があります。

それと同様、米ドルで支払いを受けたい場合は、アメリカ国内の銀行口座を持っている必要があります。

もう1つの注意点が、

銀行口座を指定できる国に制限がある

ということです。

現在KDPでは、日本、米国、英国、インド、EUの銀行口座宛ての電子資金振替 (EFT)に対応しております。

詳細はこちらをご覧ください。

このように、現在お住みの国の銀行口座にも注意いただければと思います。

3)ご参考:アマゾンの海外サイト一覧

最後に、現在、電子書籍を販売できるアマゾンの各国のサイトについてご紹介しておきます。

※私の下記の書籍も、日本のアマゾンサイト以外の各国のサイトで販売されております。

cover_kokoro

▼アマゾンの販売サイト一覧

米国アマゾン(amazon.com)での購入はこちら

イギリスアマゾン(amazon.co.uk)での購入はこちら

ドイツアマゾン(amazon.de)での購入はこちら

など、他多数。

このように、アマゾンKDPで電子書籍を出版することで、文字通り世界各国で自分の電子書籍が販売されることになります。(また、通貨もその国の通貨の価格が表示されます。ただし、書籍の中身は、日本語での販売となります。)

以上、海外在住の方がAmazonを利用するときのご注意点と各国のサイトについてご紹介させていただきました。

 - マメ知識


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