アマゾンKDPセレクトの規約違反をした場合、出版した電子書籍はどうなってしまうのか?
2019/01/31
ロイヤリティが70%になったり、アマゾンサイト上で無料配布ができるようになったりと、著者にとっては魅力的なKDPセレクトですが、KDPセレクトに登録するにはいくつかの条件があります。
その中でも、規約違反をおこしやすいのが、アマゾンでの独占販売です。(KDPセレクトに登録した電子書籍が他のサイトでも販売されていないかは、アマゾン側にて発見されてしまいます。)
今回は、独占販売の規約違反が起きたらどうなるのかをご紹介させていただきます。
独占販売の規約違反が発見されたらアマゾンからメールが届く
まず、独占販売の規約違反が発覚した場合は、以下のメッセージがアマゾンから届きます。
お客様が出版した本のなかに、KDPセレクトのコンテンツガイドラインを満たさないものがあることが確認されましたのでお知らせいたします。
KDPセレクトに本を登録した場合、登録期間中はその本のデジタル版をAmazonの独占販売としていただく必要があります。
(※中略)
上記のURL全体をコピーしてWebブラウザーに貼り付けると、その本が提供されているページをご覧になれます。本をオンライン検索して、他に本が入手可能になっている場所を見つけることもできます。
お客様の本をKDPセレクトプログラムに登録し続けるためには、このメールの日付から5日以内に、その本をAmazonの独占販売としていただく必要があります。5日が経過してもお客様の本が独占販売とならない場合、その本は引き続きKindleストアで販売されますが、KDPセレクトでのお取り扱い対象からは除外されます。除外された本は、KDPセレクト基金から分配金を受け取る資格を失います。
本プログラムの独占販売の要件に違反した状態が続きますと、KDPセレクトの特典(KindleUnlimitedやKindleオーナーライブラリー(KOL)への参加権、およびKindleCountdownDealsや本の無料キャンペーンの利用権を含む)が停止される場合がありますのでご注意ください。KDPセレクトの特典を維持するには、KDPセレクトに登録したすべての本について、登録期間中はデジタル版をAmazonの独占販売としていただけますようにお願いいたします。
KDPセレクトの規約違反をしたときの猶予は5日間
お客様の本をKDPセレクトプログラムに登録し続けるためには、このメールの日付から5日以内に、その本をAmazonの独占販売としていただく必要があります。
この案内の通り、KDPセレクトへの登録を続けたい場合は、5日間以内に対処する必要があります。
具体的には、アマゾンサイト以外で販売している電子書籍の販売停止処理を行わなければなりません。(自分のWEBサイトで独自販売している場合も同様です。)
もし、5日間以内に対処できないとどうなる?
5日以内に対処できない場合は、KDPセレクトの登録から抹消されます。
ただし、以下のメッセージのとおり、電子書籍自体はアマゾンサイトで販売され続けます。
5日が経過してもお客様の本が独占販売とならない場合、その本は引き続きKindleストアで販売されますが、KDPセレクトでのお取り扱い対象からは除外されます。
つまり、KDPセレクトの特典は受けられないが、販売自体は継続してくれる、ということです。
ちなみ、5日間が経過すると以下のメッセージがアマゾンから届きます。
(※中略)
今後、KDPセレクト基金から分配金を受け取る資格は失われますが、本プログラムから除外されるまでの期間に貸し出された分については支払いが発生します。
この本が他の場所で販売されていないことを確認できましたら、次の手順でKDPセレクトに再度ご登録いただけます。
-本の横にある「アクション」メニューの下の省略記号(…)ボタンをクリックします。
-「KDPセレクトに登録」を選択します。
-次に、「KDPセレクトに登録する」チェックボックスをオンにします。
KDPセレクト利用規約に繰り返し違反しますと、KDPセレクトの特典(KindleUnlimitedやKindleオーナーライブラリー(KOL)への参加権、およびKindleCountdownDealsや本の無料キャンペーンの利用権を含む)が停止される場合がありますので、登録時にはお客様の本がAmazonの独占販売になっていることを必ずご確認ください。
KDPセレクトの規約違反にはご注意を!
以上をまとめると、KDPセレクトの規約違反をした場合は、5日間の対処猶予期間が設けられ、その間に対処した場合は、KDPセレクトを継続できます。
また、もし対処できない場合でも、アマゾンサイトから電子書籍が消えることなく、電子書籍は販売され続けます。(もちろん、その際はKDPセレクトの特典はなくなります。)
とはいえ、利用規約の繰り返し違反などはペナルティを受ける可能性もありますのでご注意ください。
最後に、アマゾンサイト上のKDPセレクト案内ページをご紹介しておきますので、こちらもご参考にしてください。
以上、ご参考まで。
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Comment
逆に違反者を相手に事前メールで5日間も猶予を与えて販売を継続してくれるなんて、Amazonは穏健かつ優しいと思います。
不正で得た印税分、返金しろと言ってもいいかもしれません。
WEBサイト、小説家になろうでは複垢者に対して事前予告なしで即強制BANらしいですからね。容赦なしですね。度量の違いでしょうか。